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4_1_火

blogに移行しました。
http://d.hatena.ne.jp/mtoyota/



3_20_木

昨日は渋谷O-nestでイベント出演。久下惠生さんとのデュオで演奏した。リハは久下さんは来れず、また例によってぶっつけ本番であったが、それでもはじめてやる曲でも、はじめてとは思えない演奏だった。少し無理してでも、新曲を作ってよかった。

久しぶりに友川カズキさんと共演。しばらく闘病生活でライブを休んでて、最近また再開した友川さん。この間マンダラ2でキム・ドゥスとやった時、見逃してしまって残念だった。
楽屋は例のごとく男達が友川さんを囲んで集まり、酒やつまみがテーブルに並ぶ。友川さんからお土産に自家製のつまみを貰った。瓶詰めのとうがらしを味噌づけにして作ったもので、かなり美味しそうだ。
楽屋の中で、しゅっとした顔の青年は全然喋らなく、すぐ席をひとに譲り、色々使い走りをしていた。いい青年だな、と思っていたら、後で友川さんの息子さんだとわかった。
友川さんの宴席は、友川さんがみんなに本当によく気をつかう。大きいひとだなといつも思う。

最近は曲作りを誰かとやりたいと思う。思うが、いつも曲を作る時はふっと出来てしまう。自分の作る歌詞は、どれも遺書みたいで時にうんざりする。もっと楽しみたいなと思うのだが、音楽で楽しむというのは聴くことで十分みたいで、やる時は何か追い込むみたいな作業になってしまう。これは資質の問題なのか。でも、新しい曲をやる時はいつも緊張して興奮するので、これはこれで楽しんでいるのだろう。

明日は京都でのイベント。明後日は新宿でソロライブ。

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3.19 o-nest

1/サマー・ガール
2/逢いたい..
3/FOREVER LOVE
4/雨のラブホテル
5/35の夜
6/この夜
7/宇宙旅行
8/14番ホーム
9/愛するしかない
10/夜のラヴ

豊田道倫 :vo,g
久下惠生:drums



3_15_土

最近は花粉症で薬を貰ったが、ずっと妙にだるく熱っぽく、でも熱はなかったのだが、昨日ちょっと熱いなあと思い、熱を測ったら発熱していたので、解熱剤を飲んですぐ寝た。

発熱のせいだかわからないが、変な夢を見た。名古屋に引っ越す夢で、しかも四畳半のアパート。トイレも風呂も、流しもない部屋にいた。部屋は割合きれいだったが、何にもなかった。家族もいなくたったひとりで、ゆっくり本でも読もうかと思ったが、本一冊もなかった。なぜ名古屋なのかわからないが、悪くないちょっとすがすがしい夢であった。朝起きたら熱も下がっていた。

明日高円寺のイベントに急遽出演することになった。小倉のムンズの竹野くんが出ることになり、電話で話しているうちに「おれも少しやるわ」となってしまった。まあライブなんてこんな風に決まるのが一番いい。

3月16日(日)
無力無善寺(高円寺)
18時開場 2000円(1ドリンク込み)
出演
ウタムラミカ
番長
佐藤行衛(予定)
たけのやすあき
中山けんじ



3_12_水

吉祥寺マンダラ2に、オクノ修さんのライブを見に行った。吉祥寺は喫茶店で、元身長2m、arrow tourの吉沢二郎くんが働いていた。連絡が取らなくなって、本当に残念だ。彼とはよく一緒にやっていたので、また音を出したい。そんなことを考えながら、駅前のドトールでうとうとしながら少し時間を潰して、会場へ向かった。

はじめは薄花葉っぱというオクノさんと同じ京都から来ていた女性三人、男性一人のバンド。中尾勘二さんが加わっての編成。中尾さんの演奏は音数少ないが惹き付けられる。久下さんとは違うが、久下さんのように、何も起こらなくてもドキドキする。キム・ギドクの映画のようでもある。最後にやったアイリッシュ民謡に歌詞を付けた「古い映画の話し」という曲がとてもよくて、後でCDを買った。
オクノ修さんの演奏を聴くのは、2年前新宿ネイキッドロフトで共演した時以来。そう言えばオクノさんの演奏を客として聴くのははじめてだった。マーチンD-18を指弾きでマイクで拾い、派手ではないし割と一本調子ではあるのだが、まったく飽きさせない演奏。歌とギターの素の音なのに、だからこそ演奏者の全人格、人生が伝わるので、やっぱり一人でやるライブは恐ろしいと思った。オクノさんはかっこよかた。

会場で会った友達と日高屋で、ビールをちょこっと飲んで餃子をつまんで、帰った。



3_11_火

来週渋谷O-nestでのイベント、ドラム久下惠生とのデュオでやることになった。二人でやるのは久しぶりなので、楽しみだがもう緊張してきた。



3_9_日

夕方、浜松町からモノレールに乗って、倉庫街のスタジオへ。女性デュオのレコーディングにヴォーカルで参加させて貰った。ひとのレコーディングに参加するのは、はじめてのことだと気付いた。だからなんだかえらい緊張して、スタジオに向かった。流通センターという駅で降りると、日曜だからかひとはほとんどいない。スタジオのある倉庫までとぼとぼ歩いた。ローソンがあったので、中を覗くと店員さんが木下優樹菜のようなギャルだった。歌入れ前にちょっと声出しておこうと思い、中に入ってスタジオまで行き方を教えて貰うと、わざわざ店の外に出て教えてくれた。
レコーディングはしどもどろしながらも何とか終えた。スタジオはやっぱりいいなと思った。

帰り、流通センター駅前のベンチで、外国人の男性が大きな弁当を食ってた。旨そうに見えた。五反田に帰って、ひとりでどっかで一杯飲みたいと思ったが、何だか急に憔悴してきて、牛丼食って帰宅した。

「トレモロラブ」をshopページから、「五反田にて」をsongページからアップ。極端な2曲ではあるが、どちらも聴いて楽しんで貰えたらうれしい。



3_8_土

新しいCD-R作品『14番ホーム+』、去年暮れに作ったCD-R『さみしがりや』をshopページから通販開始。『14番ホーム+』は作っているうちに色々増えていった。94年の音源も収録。今、自分が出したい音にかなり近かった。

今日は友人の結婚パーティーに家族で出席。「I love you」と「東京で何してんねん」を演奏させてもらった。



3_6_木

夜、近所でたまに見かける女性がいる。綺麗なひとで、歩く時の表情が明るい。足を引きずる様にして歩いている。駅に向かう途中なので、この辺りの会社で働いているのだろう。いつもひとりで帰っている。ひとのことをどう思うこともないのだが、彼女を見かけると少しうれしくなる。

コインランドリーで布団カバーを乾燥させている間、iPod nanoで1994年のコンベックス・レベルのベアーズでのライブ音源を聴きながら、自転車で五反田のブックオフに行った。本は何も買わなかった。



3_1_土

ライブが終わって、ライブのことについてあれこれ考えているうちに2月は終わった。28日は高円寺ショーボートで灰野敬二さんとヤマジカズヒデさんのライブを聴きに行った。二人のソロ終わってから、セッション。はじめどうなるかと思ったが、セッションは無駄がなく、一本の映画を見ているかのようだった。思い出したら泣きたくなるような音で、そういう時は終わってさっと帰る。ミュージシャンというのは、やっぱり一番かっこいいなと思った。ヤマジさんのソロは、五輪真弓の「少女」のカバーで始まった。

中央線で、ゆっくり新宿に近づく時、電車から見える夜景は東京に来た頃と同じだった。ネオンがきらびやかで、未だにわくわくする。
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5月3日、大阪の服部緑地野外音楽堂での『春一番』に出演が決まった。AZUMIさんが推薦してくれて、連絡があった。何だかまだ実感がなく、ぼーっとしてるが、うれしくてたまらない。出番は開場と同時の午前11時から。その夜は、梅田のムジカジャポニカでソロライブ。すごい一日になりそうだ。
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AZUMIさんが、今度作ったCD-R『月刊AZUMI 2008年1月号』で、「夢のはなし」をカバーしてくれた。プライベートな録音だが、ちょっとしたところで、やっぱり本当に上手い。僕には到底出来ない演奏だ。
他は居酒屋でのお喋りや、ライブのリハーサル、自宅での録音など、ライブでの演奏とはまた違っているのが、面白い。自分もカバーさせてもらった「夜かもしれない」は、リハーサル、自宅での録音と2テイク収録されている。

AZUMIヴァージョン「夢のはなし」をsongにアップ。
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3月22日のソロライブの予約、スタート。liveより。



2_25_月

高円寺無力無善寺でソロライブ。エレキでのソロは久しぶりだったかもしれない。今回、ソロライブをやるにあたって、ちょっとした文章を配布させてもらった。檄文というようなものではないが、ライブをやる心構えというものを、演奏やMC以外の形で来てくれるお客さんにお伝えしなければと思った。

聴きに来てくれた人達へ。

どうもありがとう。

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帰りの電車の中で、何年も前に仕事をした映画監督に会った。その時会った時は、助監督だった。家が近かったので同じ駅で降りて、途中まで一緒に帰った。橋のたもとで別れた。

「監督やる時は、脚本は自分で書かれるんですよね」と聞くと、「いや、いつも脚本家入れてる。自分で書いたホンなんて、面白くも何ともないから」と、監督は答えた。
最近自分の曲をやるよりも、カバーをやる方が面白かったりするのは、自分で書いた言葉は時に面白くないからかもと思っていたので、ふむ、そうかと思った。作詞家と組んで一緒に作るのは面白いかもしれないが、作詞家という職業のひとにはまだ会ったことがない。
「自分」とか「魂」とか「表現」なんて、ベタッとしてたら本当にダサイい。なるべく遠ざける方が面白いに決まっている。今日エレキでやったのは、アコギだと歌として音像がちょっと固まったしまいがちなので、一旦ばらけさせてみたかったから、エフェクターも幾つか使ってみた。どうだったかは、録音を聴いてみないとわからない。

楽器同士のセッションというのは普通にあるが、歌詞を共作というのはあまりない。あまりないが、共作で作られた名曲も幾つか知っている。そのうち誰かと歌詞を一緒に作ってみたいと思う。

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2.25 ソロライブ 高円寺無力無善寺

1/8.11昼
2/メロンパン
3/夢なら醒めて..
4/愛と歩いて、町を行く
5/朝から晩まで
6/恋人でもなく友達でもない
7/キリスト教病院
8/ビスケットの歌
9/夢のはなし
10/君はドリーマー

11/ROCK DREAM
12/うなぎデート
13/忘却マシーン
14/人体実験
15/夜のラヴ
16/宇宙旅行
17/牛丼屋の女
18/この夜
19/サマーガール
20/32
21/14番ホーム
22/ファンヒーター

〜アンコール〜
チョコパ
仕事
五体満足



2_24_日

スタジオ練習。昨日よりは風がましだったので、よかった。いつも思うが、スタジオでの練習より、機材を持ってスタジオまでの坂道を上ることの方が練習のような気がする。それほどのかなり厳しい坂道で、上り切るとしばらくぼーっとしてしまう。テレキャス、エフェクターの調節をしながらセットリストの確認。

明日は高円寺でのソロライブ。月曜日のライブは久しぶり。



2_22_金

川本真琴さんが自分のサイトで、岡村靖幸さんのことについて、ひとりbbsで言葉を書いていた。ずっと自分の中でもやもやと思っていたことを、言い表してもらったようだった。

そういえば去年、川本さんとAZUMIさんのライブを見に行った。近くにいた友達の映画監督も誘った。店で落ち合って、二杯ほど飲んで、ライブの休憩中に少し喋って、ライブが終わって帰った。バタバタとした師走の時だったが、楽しい時間だった。

今年は川本さんの新しいレコードを聴きたいし、友達の新しい映画も見たい。



2_18_月

16日、土曜日。新宿ピットイン昼の部で、内橋和久ソロを聴きに行った。昼の部は14時半からの演奏で、一度誰かのライブを見に行ったが、すぐ眠くなってしまった。そして今回もまたすぐ眠くなり、思いきり寝てしまった。
音がとてもいいからかもしれない。コーヒーを飲んで生演奏を聴きながら眠るのは、気持ちいいことは気持ちいいが、椅子に座って大人しく聴くライブはどこか苦手というか、退屈だ。ライブは叫んだり、暴れたり、身体で反応したいと本当は思う。
休憩があり、会場で会った友達と一緒にビールを注文。ハイネケンの缶ビール。お酒を飲んだが、後半の演奏は寝なかった。たっぷり聴けてよかった。

17日、日曜日。代官山ユニットでdipを見に行った。マネージャーさんからの招待メールの、「やる時はやる」dipを是非ご覧下さい、という文面が新鮮だった。「やる時はやる」。最近使わなくなっていた言葉だ。そしてライブも、「やる時はやる」ライブであった。と言っても、淡々としてクールな演奏。その姿は本当にきれいだった。ヤマジさんは暮れのライブで何曲か一緒にやらせて貰った時も感じたが、ポップなひとだ。そして、音楽をよく聴いているなとライブを見ながら思った。
ゲストで入れて貰ったので、何か物販を買わなくてはと思い、「acoustic mole」というCD-Rを買った。これがまた最高の作品だった。色々なカバーがたくさん入ってる。
日曜日のライブなので、開演は18時からで終わったのは20時だった。自転車で帰宅して食事して、ちょっとぼんやりしてると、さっきまで満員のフロアでライブを聴いていたのが幻のように一瞬思えた。



2_15_金

妻が仕事なので、家で息子を子守り。離乳食をあげたりするが、食べることが好きなのか、食事の時はうれしそうにはしゃいでいる。午後は近くの目黒不動尊に散歩。相変わらず、妙に落ち着く場所だ。子連れや犬と散歩してる老人、高校生のカップルがいた。不動尊に着く東急バスは、渋谷-五反田行きで、呑気にのろのろ走っている。和菓子屋で、団子やどら焼きを買った。
家に戻り、寝室で遊んで寝かせようとするが、なかなか寝ない。遊んでいるうちに、ついこわい声色を出してしまうと、「うわーっ」と息子がおののいて激しく泣いた。その様子もおかしいのだが、悪いことをしたと思って謝ってもなかなか泣き止まない。怒って叩いたり、頭突きをしてくる。しょうがないので飛行機ごっこで、上に抱きかかえたら、顔によだれと鼻水と、涙が垂れてきた。



2_12_火

9日は岩手の北上にあるさくらホールで、松江哲明監督の上映会イベントでミニライブをやった。東北新幹線は一度宇都宮から東京に帰るまでちらっと乗っただけで、ちゃんと乗るのははじめてだった。一人旅は楽しい。列車に乗ってから、コーヒーを飲もうと思ってずっと我慢していたが、車内販売は温かい飲み物がなくて、仙台まで飲めなかった。仙台は停車時間が7分程あったので、キオスクで缶コーヒーを買った。店員の女の子がとても可愛かった。
北上に着いて、スタッフの方が迎えに来てくれて、ホテルにチェックインして、会場に向かった。車内で岩手の性事情の話しを諸々聴く。なかなか激しい街のようだ。会場のさくらホールは新しく綺麗な施設だった。イベントが行われる中ホールは、400人収容のハコで、シートも座り心地よかった。
本番はPV「グッバイ・メロディー」「カップルシート」を流してくれ、松江くんとトークして、ミニライブ、休憩、「童貞。をプロデュース」を上映。
無事に終わって、よかった。映画をじっくり見れてよかった。そういえば東京でも映画を見るのは。100~150人程のミニシアターが多いと気付いた。たまには大きなスクリーンで見るのもいい。
噂の「童貞。をプロデュース」はやっぱり面白かった。宣伝配給をやってる方がまだ31歳というのにも驚いた。最近若いひとで面白いことをやろうとしているひとにあんまり会わなかったせいだろう。若いのに年寄りみたいな顔して「会社が」「給料が」と、本当にこのひとは自分で選択して人生を選んでるのかしらと思う中で、松江くん達は才能と力でのしてきている。

北国での酒宴は楽しかった。さりげなく気を遣ってくれるスタッフの方もいて、有難かった。
午前3時にお開きになって、雪の中をホテルへ帰った。

ふと松山千春の「午前3時」という曲が頭の中で流れた。スナックやクラブで働く女性を午前3時に迎えに行く男の歌だ。世間的には「ヒモ」ということになるが、この曲は松山さんのコンサートでは人気があり、たまに歌うと客席から拍手が起こる。あの感じが大人の音楽なんだとはじめて聴いた時は感激した。

またこの北の町へ来れたらいいなと思った。アルバムを買ってくれた男子高校生は、その時幾つになっているだろうか。

10日は、早々に帰京し、家のことをバタバタと。夜は代官山の立道屋でAZUMIさんのライブへ。AZUMIさんのライブを聴きに行くと、技術こそがやはり一番大事なのかもなと思ったりする。いわゆる「テクニック」とは違う「技術」。アコギを弾くひとが僕はそれほど好きではないのは、フレーズにすぐ装飾音を混ぜるからだった。ハンマリングオンやプリングオフを無駄に入れてて、白けてしまう。AZUMIさんはめちゃ上手いひとだが、装飾音は殆どない。かと言って無骨とは違って、粋でお洒落である。それでいて盛り上がる時は、どんなリズムセクションもかなわないくらい、力強くグルーヴする。どんな場面でもピークに持っていけるのは、自信や気合いだけでなく、技術がないと出来ない。そこにいやらしさを感じないのは、やはりライブで得たものが出ているのだろうかなどと、色々考えながら自転車で帰った。



2_6_水

朝、岡村靖幸さん逮捕のニュースを知る。なんとも残念だ。また音楽活動が途切れてしまう。10月の青山での三人会に岡村さんが来ていたらしいと後で聞いた。いつかゆっくり話しが出来たらなと思ってたひとなので、そのうち会えるだろうと思っていた。大阪にいた頃、厚生年金会館のコンサートを見に行こうと思ったが、当日券もなく見れなくて、しょんぼり帰った覚えがある。

今週は土曜日に岩手でイベント出演。松江哲明監督の上映とトーク、そしてミニライブをやらせてもらう。演奏時間は短いが、何歌えばいいか迷い、夜松江くんに電話してしまった。まあ当日の雰囲気でやろうと思う。東北で歌うのは仙台以来で二度目。なかなか行けないので、短い時間だがいいライブにしたい。

songページに、新曲「14番ホーム」をアップ。
今年に入って作った曲で、いざ録音しようとするとなかなかうまく出来なかったが、結局1回目の危なっかしいテイクを使って、少し音を重ねた。GARAGE BANDの内蔵マイク録音で、ファイルはmp3。こういう軽い音にした時に、ギブソンLG-2の音のよさに気付く。たかだか5分41秒の曲に、自分のすべてが入ったと思い込めて、明日死んでもいいと思う。ほんの何秒か錯覚してしまう。悪い習性だ。



2_3_日

昨夜はそれほど冷えなかったので、明日が雪という予報はまた外れるかと思ったが、朝起きて、窓の外を見ると、銀世界だった。これだけ降ったのは、久しぶりなような気がする。おまけに今日は、節分で、誕生日。

友人の西光祐輔くんの写真展が渋谷のスペースTREで7日まで開催中。地下の部屋で、暗闇の中で浮き上がる写真達。暗室の中で写真を見るようで、写真をじっくり見るのもよいものだなと思った。
http://www1.ttcn.ne.jp/~trep/

最近「暴れる」ということをよく考える。自分は暴れて生きて来たのだろうかと考えたら、暴れて生きてきたような気もするが、本当のところはよくわからない。好きな歌作って歌って、発言も規制されない生き方は、何となくそうなったとも言えるし、自分を追い込んだ結果とも言える。社会的には「音楽家」になるのかと言えば、たいそう疑わしい。「無職」かもしれない。税金の派生しない仕事も多いからだ。

子どもの頃は学校が嫌いだったので、ああいう制度の中にいるのはいやだった。だから会社勤めも出来ない。
何より、自分で働いたものを自分で売るということがしたかった。誰だかわからないひとに、自分の値段を決めつけられて搾取されて生きるのは仕方ないと言えば仕方ないが、たった一度しかない人生で、あきらめるのはおかしい気もする。というか、人間として「暴れない」で生きるのは、とても辛く厳しいのではと思う。

小さな画廊での写真展は、そうそう写真も売れないだろうし、経済的にはハードだろう。写真の設営も大変だったらしく、写真展初日の朝8時からやっと写真を貼り始めたと西光くんは言っていた。そんな若者の写真を見て、静かに暴れている何かを感じて、自分も色々とまたやりたくなった。ハードなのは38歳の自分も同じだから、まだまだやれるはずだ。



1_31_木

時間がない中で、ふとギターを触ると、ぽろっと曲が生まれる。曲と呼べるものかわからないが、ちょこちょこ新しいものが出来るのはうれしい。友人から貸してもらって、自分でも買ったG7thカポタストを購入してからは、カポありの曲しか作っていない。このカポは、はじめ使い勝手いまいちかもと思ったが、実際に使ってみるとピッチが殆ど変わらないのがすごい。ギターの備品ではあるが、新しい楽器を買ったような気分だ。

外に出る時に、カバンに入れておきたいものを作りたい。CD-Rだけど、ちょっとしたアルバムのようなもの。7曲入りくらいのもの。パッケージは渋い。それを入れておいて、街で偶然会ったりする知り合いにあげたい。いつものプロモ盤やサンプル盤はろくに聴かない知り合いでも、手作りのパッケージと7曲という重くもなく軽くもないボリュームで、聴いてくれるかもしれない。そんな感じのものをこの冬、作れたらなと思う。

中国餃子の報道を見るにつれ、ああ、冷凍餃子食いたい!と思ってしまう。加地等という大阪のシンガーの歌で、今日も家でビールと冷凍の餃子〜というようなのがあった。それを聴いて、僕は夜中コンビニで冷凍餃子とビールを買って来た。
加地くんの歌を生で聴きたいと思って、サイトをチェックしてみたら東京では終わったばかりであった。残念。blogを見ると、大阪を出ることを考えているとのこと。彼みたいな才能をフォローしない関西の音楽ライター達はまったくアホばかりだと思う。東京がよいとは一概には言えないが、大阪よりはマシだろう。



1_27_日

金曜日は今年初のライブだった。暮れのレコ発が29日で、一ヶ月も経ってなかったが随分身体がなまっていたので、結構スタジオに入って一応練習は積んでいた。新曲「14番ホーム」を下ろせて、また評判も割とよかったようでほっとした。

聴きに来てくれた人達へ。

どうもありがとう。
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NHK朝ドラ『ちりとてちん』のテーマ曲が好きで、どんな明け方に寝ても朝は8時に起きてしまう。息子もこの曲が好きなようで、ぽーっと聴き入ってるのがおかしい。妻が「NHKもミーハーだね、ピアノ演奏で松下奈緒使うなんて」と言ってて、はて、そんなピアニストがいるんかなと思っていたが、調べてみると若い女優さんでピアニストでもあるひとだった。なんか引っ掛かり、めちゃ上手いひとではないけどいいなとずっと思っていたが、女優さんのようなひとだとは知らなかった。でも、ああなるほどとも思った。
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23日は練習の後、横浜にAZUMIさんのライブを見に行った。グラスルーツというお店で、色々ハンバーガーやフライドチキンやポテトやら美味しそうなものがあるが、ひとりで食べるには量が多そうなのでビールだけにした。
この日は今まで聞いたことのない曲もたくさん演奏してくれ、2部のラストは今までアップテンポだった「夜かもしれない」をゆっくり演奏してくれ、また全然違う曲のように感動した。ジャズメンのように、毎回どの曲も違って演奏出来るのはすごい。こういうシンガーは他は灰野敬二さんくらいしか思いつかない。
EDIROL R-09で録音した音を帰りの東海道線で聴きながら、その時はわからなかった奇跡的な瞬間を何度も味わった。
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ソロ 1.25

1/春よ来い(はっぴいえんど)
2/僕は間違っていた
3/ドライブ
4/軽症
5/グッバイ大阪
6/90年代
7/愛しいひと
8/仕事
9/ふたりの場所
10/白いパラソル(松田聖子)〜少し
11/防波堤のJ(カーネーション)

12/サマー・ガール
13/八月十四日
14/欲望のストーリー
15/8.11昼
16/メロンパン
17/友達のように
18/町の男
19/夢のはなし
20/抱いてくれたひと
21/14番ホーム*


アンコール

深夜放送
夜かもしれない(AZUMI)

レモンの恋
悪い夏

*新曲



1_22_火

生活や人生って、やっぱり手強いものだなと時々軽く打ちのめされることがある。そんな時、つい手軽に音楽にすがろうとしてしまうが、そんな時、音楽はあたたかく慰めてくれないものだ。

だが、そんな時こそグッと近くで聴こえてくる音楽もある。ブルースやフォークと呼ばれる音楽。シンプルでわかりやすいが、実はしっかり聴くと果てしなく奥深い。この感じは落語に近いかもしれない。どっかで聴いたことのあるようなもので、スリリングなものはない。慣れているしあたたかいが、その本質を理解しているかと言えば、それはむつかしい。それこそ、生活や人生のようなものだ。

ストリップ劇場に最近行けてないが、あの毎晩丸いステージに上がっている踊り子さんのことを思うと、ひとりで歌うシンガーのことも思い出す。世間的には誰も知らないような踊り子さんでも、ファンや常連さんはいる。タンバリンやテープで応援し、拍手を惜しみなく送る。あのあたたかい空間は、繁華街のこしょっとした通りの地下にあったりする。その場所を嗅ぎ付けて来る人たちは、みんな隠れた遊び人のような格好をしている。

裸で踊る姿を見て、僕たちは何を思うのだろう。生活や人生の煩わしいことから逃げて、小さい暗闇の劇場に足を運んでいるのだが、結局、ステージを見て感じるのは、生活や人生のことかもしれない。身銭を切って何かを見るのは、多分そういうことでしかない。

ライブというのはとても生臭い空間で、その場で演者はお客さんからのお金を手に入れて財布に入れる。取っ払いは請求書や税金などとは大抵関係のないお金だ。街の遊び場で仕事して稼ぐ。それをやるには才能や技術だけではなく、もっと確かな何かが必要なのだろう。

そんなものが自分にあるかどうかわからないが、今年初のライブが近づいてきた。



1_21_月

前夜から天気予報では朝には雪が降るということだったのが、午前4時に寝る時外を見てみたら、雪は降っていなかったので、ああ雪は降らんなと思って寝て、8時にはNHK朝ドラを見るために飛び起きたが、やっぱり雪は降っていなかった。雪景色だったら、雪だるまでも作って息子と遊んでやろうかと思ったが、残念だった。

一日、ずっと仕事に打ち込む。慣れない作業だが、少しずつペースが上がってきた。

夜中、缶ビールを飲んでから「14番ホーム」という曲を作った。自分の体験を元にしているようで、仕上がってみると違ってて、でもやっぱり自分の想いも込められている。言葉だけだともっと色々遊べるかもと思うが、そこに肉声で歌うという動きがあると、言葉の選択が急に狭まってくる。それでもそのやり方、歌を作るということが、自分にとって最も自由になれるから、続けているのだと思う。



1_15_火

去年暮れのライブの時、いつも聴きに来てくれるお客さんの薬真寺くんから、「有山くんと加川くん」のmp3ライブ音源を貰った。クリスマスに川口のカフェで行われた有山じゅんじと加川良のジョイントライブ。クリスマスっぽいあたたかいムードの中で行われたライブだが、聴いててちょっとした間や何かがスリリングで、ずっと繰り返し聴いている。有山さん、加川さんともちょっとした言葉の一言が関西人らしく面白くて、笑わせる。その度に薬真寺くんの笑い声も入ってて、それが楽しい。録音はライブが始まるちょっと前から入っていて、お客さんのざわざわした中から歌とギターがガッと入ってくるところが、本当にかっこいい。うわ、アコギと声って結構凄い楽器なんやって今更ながら驚く。
こういうギターを持って一人で歌うひとって、どういうわけか関西のひとが多いねって、いつだったか誰かと話していた。そういえばそうかもしれない。普段もっちゃりした関西弁を使ってるから、ギター持ってたまにはかっこつけて歌ってモテたいからなのでは?と思うが、どうなのだろう。関西のギターを持って歌うひと、ブルースと呼ばれてる人達は、みんなすこぶるお洒落だ。音の使い方、ファッション、生き方。どれもしなやかなのが、何とも言えない。

部屋でギブソンとラリビーを交互に弾いた。コーラが飲みたくなって、買って飲んだ。自分の弾く音は相変わらずで、これが音楽と呼べるものかわからない。レコードは何枚か作ったが、今となってはどれも遠い。少しずつまた新しい曲を書きたくなった。



1_10_木

新年が始まって、もう10日経っていた。帰省が長めだったせいか、まだ正月気分が抜けきれない感じでもある。でも品川駅に降り立った時の気分は、少し良かった。海が近く、飛行場、新幹線の駅の近くに住んでいるのは、便利ということではなく、いつでもどこかに逃亡出来るというのが自分にはよいのかもしれない。

去年の暮れ頃は、2008年はたくさんたくさんライブがやりたいと思っていたが、今はそれは思わない。ライブはそれほどたくさんやるものでないかもしれない。ライブハウスは好きだが、雰囲気は甘い。お金を払ってくれているお客さんとの真剣勝負の場所ではあるのだが、なんだか癒しの場所になりつつあるような気がする。

帰省にはギターを持って行かなかったため、結構長い間ギターに触れていなかった。こんなことははじめてだった。実家に帰って二日目の頃は、やはり急にギターが恋しくなりどこかで安いものを買おうと思ったが、大晦日、元旦の街に出て行く程ではない。結局無くても、意外に大丈夫だった。iPodがあったからだと思う。これを忘れてきたら相当危険だった。

東京に戻り、ギターケースからギブソンを取り出す時は、少し怖かった。去年ライブで酷使しまくったオールド・ギターは大丈夫なのかと思った。傷はどんどん激しく付いているが、音色は甘く、乾いている。抱いて音をチンと鳴らすと、胸の一番近いところで音が鳴っているようだ。

夜中、なんか適当に歌を作ろうとしたら、今までとちょっと違う感じのものの気がした。よりたどたどしいが、雰囲気はいい。こんな音楽がちょっとやりたかった。ギターとピアノが弾けるミュージシャンと一緒に小さな店でライブをやる。アシッド・フォークとチェット・ベイカーのようなジャズとの中間のような音楽。お客さんは常連さんの7,8人。45分の演奏を2ステージ。休憩中はコーヒーを飲み、終わってからは瓶ビールで少し飲む。男性のお客さんからはお勧めのCDを頂き、女性のお客さんからは近況を聴きながら一緒に少し飲む。そしてギャランティーをミュージシャンと分けて、最終電車で帰宅する。そんなことを新年早々夢想しながら、少し酔っていた。



12_29_土

渋谷o-nestでのアルバム発売記念ライブ、無事終了。お客さん、メンバー、スタッフ達のお陰で何とかやり遂げられた。

聞きに来てくれた人達へ。

どうもありがとう。

ライブは最後はまた力まかせになってしまった。dip,qybのヤマジさんも入ってくれて内田くんの音もガンガン出てて、かなりかっこいいサウンドになってたが、それに酔っててはちょっとまずい。一瞬でも、この状態なんや?と思ったら自分としてはライブはよかったと思うが、それは今回出来たので思い残すことはないライブとなった。つくづくライブ、音楽というのは身体で確かめるものだなと思う。身体の記憶というのは、頭よりもしつこい。たった一度の人生、快楽にとことん溺れたい。


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12/29 o-nest

1/しあわせのイメージ
2/UFOキャッチャー
3/LIFE
4/飲みにいこうか
5/軽症
6/恋ケ窪
7/小さな神様
8/マイ・ラブ
9/8.11昼
10/雨がやんだ
11/90年代
12/うなぎデート
13/東京の恋人
14/このみ先生
15/ビスケットの歌
16/夢のはなし
17/サマー・ガール
18/カップルシート

〜アンコール〜
メール
移動遊園地
熱海にて

ゆいちゃん
家族旅行
満月(光玄)
ブルースマン300

FOREVER LOVE
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THE BAND
豊田道倫:vo,guitar
久下惠生:dr
上田ケンジ:bass
dr.kyon:keyboards


SPECIAL GUEST
ヤマジカズヒデ:guitar(17,18,移動遊園地、熱海にて、ブルースマン300)

内田直之:sounds mix



12_27_木

ライブ準備やら家の用事やらでバタバタ。でも一日結構長い。五反田、目黒、御茶の水、新宿といた。音を出すものは買わなかったが、備品を色々と楽器屋で物色。ストラップを散々迷って買った。ずっと欲しかったのがあったが、それがふっと欲しくなくなり、違うものが突然よくなってそれを買った。

CD-R作品『さみしがりや』(Acid Fork-002)を作った。11月と12月の音源。ライブ(11月24日、ソロライブの2部)、ラジオ、家での録音、中村中「裸電球」のカバー。60分。1500円。



12_22_土

冬至。上野動物園のサル達も、ゆず湯に入ったらしい。夜、家の風呂にゆずを二個入れてゆず湯にした。気分は出た。

少し久しぶりに『しあわせのイメージ』を聴く。佐内正史から電話があって、「29日のチケットある?」と聞かれたので、「まだ150枚あるよ」と答えた。それはともかくアルバムの感想をくれた。「飲みに行こうか」の歌詞がいい、と言うので、そう言えば最近のライブでは割にやっていた。アルバムの録音は聴くのは久しぶりだったが、割とよかった。全体的に調子っぱすれででもそれらの音がいい具合に馴染んでいて、面白かった。

夜中起きて、家の向かいのコンビニで缶コーヒーとあげパン、朝刊を買った。何かやろうと思う時は粗悪なものを口に入れたくなる。29日のレコ発ライブの構成、曲作りなどやった。外は雨が降っていて、空気もしっとりしている。

25日、TOKYO-FMの番組『WONDERFUL WORLD』に18:30〜19:00、生出演が決まった。一曲、クリスマス・ソングを演奏する予定。クリスマスの夜、渋谷にギター担いで出て行くとは思っていなかったが、こういう機会はそうそうないのでうれしい。



12_21_金

インタビューを受けた『ロッキンオンジャパン』を立ち読み。広告出さないのに、よくインタビューしてくれたとつくづく感謝。レビューは編集長の山崎洋一郎さんが書いてくれた。アルバムのレビューをずっと書いてくれているが、それをまるで手紙でも読むように、いつも少し緊張してページを探す。
今回のアルバムの資料にはプライベートの「結婚して、父親になった」ということが記載されていて、殆どのレビューはそれをフックにして書かれていて、正直つまらん、ありきたりやなと思っていた。プライベートの事柄は生活をする上では大きいのだが、表現においては全く関係ない。ということをわかっているひとは物書きにはおらんのかと思っていたが、山崎さんのレビューはプライベートの事には触れず、アルバムの胆をきっちりとつかんでくれていた。雑誌に載った言葉で、心強くなったのは久しぶりだ。

ロックをやる時の一番先のエッジの部分。僕はそこにしか興味がない。それによって今があり、ハードであるが段々ちょっとずつやり方をつかみかけている気もする。一進一退だが、一日でも休んだら止まってしまう。

『ロッキンオンジャパン』の巻頭には年末のフェスの記事が賑やかに出ている。タイムテーブルを眺めながら、ここに自分の名前があるのは想像つかないなあと思いながらも、自分のことを全然知らない大勢の人達の前で演奏するのは、スリリングで気持ちいいだろうなあとも想像する。しかし広告が出せるようなメーカーからアルバム出ない限りここには出れないのだろうと思うと、その想像もすぐ消えてしまった。
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29日のo-nestのレコ発に、ゲスト・ギタリストでdipのヤマジカズヒデさんが参加することが急遽決まった。ヤマジさんとはレコーディング・スタジオでのセッションは一度あるが、ライブで一緒にやるのは初めて。ものすごい楽しみだ。PAの内田くんにはガンガンやってもらおう。
メチャクチャな音像にしたい。

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ラリビーのアコギを買った神田の店へ調整しに行った。買って半年くらいなのに、フレットが結構削れていてナットを交換することになった。交換の間、近くのドトールの地下に入った。ひとは意外に少なく、落ち着いて本を読めた。神田はギター屋にしか来ることないが、今度意味なく来てみたいなと思った。

駅の近くにはいい感じの小さい飲み屋がたくさんある。ひとりでふらっと入ってビールでも飲んでみたい。



12_19_水

松江哲明監督による「カップルシート」、カンパニー松尾監督による「LIFE」、それぞれのPVがyoutubeにアップされた。

「カップルシート」
http://jp.youtube.com/watch?v=7kUO_fjsrjk

「LIFE」
http://jp.youtube.com/watch?v=aFg7sVW7eQI

松江監督のは「若いってええな、遊んでるなあ」って思った。遊びを仕事にちゃんと繋げている。そこらのロックやってる連中よりロックだ。前回作ってもらった「グッバイ・メロディー」を絶賛していたメランコリックな人達は今回は楽しめるだろうか。
松尾さんのは原曲のちょっと嘘っぽいアレンジと、映像のAVチックな感じとのマッチングがよかった。電車や公園の風景を撮ってても、セックスの匂いがするのがやっぱりかっこいい。女子高生というのも唐突でよかった。ちなみに近所の女子高生達は皆すれっからしの感じで、手も足も出ない。

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youtubeはいつも楽しんでいる。ライブ前なんかはチャック・ベリーを見て気合いを入れたり。

この間見つけたのは、AZUMIさんが大阪のサンホールでSHUJIさんと演奏している「グッバイ・メロディー」。
http://jp.youtube.com/watch?v=gN2mXJdqHeo

狛江のライブで突然「グッバイ・メロディー」を演奏してくれた時は心底驚いた。曲をやる前に「ちょっと、友だちの曲をやらせてもらっていいでしょうか」とはにかみながら喋って始まった。自分の曲はひとが歌うと本当にいい。この曲もAZUMIさんの歌を聴いて、じんわりとああいい歌やなあと思った。



12_17_月

夜、高円寺無力無善寺に小倉のムンズの竹野くんソロを見に行った。ソロ名義は「パンツ小精」。行ったのは8時半だったが、開演は6時半からでずっと歌ってたらしい。本人もリラックスして、まったりとして、歌いやすそうだった。観客は10数人だったが、歌のスケールがでかいので、時に松山千春さんのコンサートを見ているようだった。もう少し何か踏み出すようなものがあれば、ロックとなり、彼の敬愛するル−・リードのようになれるかもと思ったが、今のままでも歌うたいとしてはかなりのものだ。彼の歌を聴くのは2月の自分の結婚式以来で、その時もよかったことを思い出した。

この一週間くらい自分のライブが続いていたが、こうしてライブをふらっと見に行くのはやっぱりいいなと思う。歌を必要としている人がここにいるのだなと思うと、ひとりで見ていても心があたたかくなる。ただ、もっと観客がミュージシャンを盛り上げたり、批判したりするようなエネルギーがあってもいい。ミュージシャンが弱いからか、アングラだからか。テレビで時々見るようなホール・コンサートの盛り上がりは確かに凄いが、あれはストレス解消の場のようでちょっと違う。自分は音楽が好き過ぎるのだろうか。

帰宅すると、息子はまだ寝付けずにいたので、家族で近所を一周散歩した。川沿いの道で、自転車に空き缶をたくさんぶら下げたくず屋さんとすれ違った。夜中いつも猫が集まってる小さな公園には、一匹猫がいた。集会の一番乗りなんだろう。ちょこんと砂場にいた。



12_16_日

名古屋、大阪のライブ、無事終了。寒波が来ていたが、今回は風邪もひかず、思い切りやれた。

聞きに来てくれた人達へ。

どうもありがとう。

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いつも思うのは自分みたいなメディアにも出ないし、事務所やメーカーが付いているわけでもないのに、聞きに来てくれるお客さんがいるというのは本当に有り難い。2回のライブのギャラで交通費と宿代は何とか払える。これを仕事と呼べるのかどうかはわからないが、何とか続けて、もっと色々な街でも演奏しなければと思う。

東京以外の街で共演するバンドのメンバーは、サラリーマンの人達が多い。「自分はサラリーマンですから」と少し自嘲気味に言うひともいるが、そういうひとに限って、出す音は凄かったりする。今回は名古屋の昼というバンドが最高にかっこよかった。その音が出せれば、後は死んだように生きててもいい。そんな気合いを一瞬でも感じたら、相手がアマチュアであろうが何であろうが、僕は嫉妬する。東京ではそんな気合いや才能もないのに、バイト気分でダラダラ音楽やってるのが多い。それはそれでそのひとの人生だし、自分も同じようなものかもしれないが、やっぱりかっこ悪いと思う。思うが、そういうものを受け入れる東京という街の優しさはあってよいのかもしれない。

この音が出せたら後は死んだように生きててもいい。そんな思いになる歌を作って歌っているのか、もう一度ちゃんと自分と向かいあった方がよいかもしれない。

最近はアコギでやる時は、ピックアップを使わず、出音をマイクで拾うだけにしている。ピックアップを使う方が弾きやすいし楽だが、なるべく自分の身体とお客さんの間にものがない方が今はいい。それで伝わらなければ、何やってもダメだということだ。

今年のライブは、29日の渋谷o-nest。レコーディングに参加してくれたメンバーと、PAには内田直之。もう今から緊張している。

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12.13 名古屋KDハポン

1/90年代
2/カップルシート
3/ゆいちゃん
4/飲みに行こうか
5/大人になれば
6/小さな神様
7/雨がやんだ
8/サマーソフト
9/このみ先生
10/東京の恋人
11/ビスケットの歌
12/夢のはなし
13/愛しい女
14/おれの歌
15/五反田にて
16/メール
17/FOREVER LOVE

アンコール

裸電球(中村中)
16秒の夢

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12.14  大阪ベアーズ

1/ゆいちゃん
2/カップルシート
3/飲みに行こうか
4/軽症
5/大人になれば
6/雨のラブホテル
7/RIVER
8/夜のこころ
9/小さな神様
10/90年代
11/雨がやんだ
12/サマーソフト
13/このみ先生
14/裸電球(中村中)
15/ビスケットの歌
16/夢のはなし
17/愛しい女
18/おれの歌
19/五反田にて
20/東京で何してんねん(途中まで)
21/メール
22/FOREVER LOVE

アンコール

グッバイ・メロディー(with やっさん、、前田憲芳 from チェルシーマシーン)
チョコパ
Vシネマ、カウンターで



12_12_水

午前中、息子をベビーカーに乗せて散歩。五反田の本屋に寄って、目黒不動尊で一休み。結構歩くと暑くなってくるので、缶コーヒーは冷たいのにした。一時間から一時間半のありきたりな散歩だが、いつもちょっとした発見があって楽しい。おとといはずっと気になってた肉屋に売ってる焼きそばコロッケを遂に買ってみた。90円だった。コロッケの中にソース味の焼きそばが入ってた。旨かった。

午後からスタジオで練習。あまり音楽を真面目にやってもどんどんポップでなくなるなと思う。遊びながら曲を作ったり演奏したりしないといかんと思う。最近若い人達から貰う音源が殆どと言っていいほどつまらない。こじんまりとしていて、「いい感じ」である。僕にとってそれほどつまらん物はないのだが、音楽を聞こうとすると大体今「いい感じ」だ。心が破けそうな思いで音を奏でている物を切に聴きたいし、自分もそういう物しかやりたくない。

夕方、新宿へ。弦やピックなど備品を買う。スニーカーを買おうとしてセールだったので、やっぱりアメリカ製の物にしようと思うが、どうもそれらの靴の顔つきが気に入らない。大学講師などしながら、ちょこちょこ音楽やったり文章書いたりしてる連中が履いてそうな感じだ。ロックンローラーが履く物ではない。何足か試し履きして、アジア製の物が一番かっこよく履き心地もしゃんとしたのでそれにした。

明日から名古屋、大阪でライブ。旅して歌がうたえるなんて、なんてハッピーなんだと思う。悔いなくやろう。



12_11_火

9、10日ライブ。会場を換えての2daysというのははじめてだった。アルバムの発売記念っぽくはなかったが、どちらも今やりたい曲を素直にやれた。曲順を考えている時が一番楽しいが、それに縛れれるもよくない。二日目は途中から少し崩してみた。
 新しい曲も書いているが、いつも次は何のカバーをやろうかということも考えている。今回は中村中さんの新曲、神戸の光玄さんの曲をやった。うまくは出来なかったが、心から歌いたい曲であった。
両日共レーベルのスタッフが来てくれた。アルバム、会場ではあまり売れなかったが、レコード店では少しずつ売れているという。松江哲明監督、カンパニー松尾監督によるPVも近日アップの予定。どちらも曲の世界とはまた違うものを見せて貰って、面白い。

ライブ、聞きに来てくれて人達へ。

どうもありがとう。
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ソロライブ 12.9 新宿シアターpoo

1/東京で何してんねん
2/ゆいちゃん
3/レイニーデイ
4/夢なら醒めて..
5/飲みに行こうか
6/レモンの恋
7/8.11昼
8/ビスケットの歌
9/町の男
10/裸電球(中村中)

11/長い手紙
12/軽症
13/このみ先生
14/メール
15/サマー・ガール
16/夢のはなし
17/彼
18/愛しい女
19/おれの歌
20/五反田にて
21/きよしこの夜(インスト)
22/FOREVER LOVE

〜アンコール〜
カップルシート
雨のラブホテル(一番のみ)
チョコパ
雨がやんだ

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ソロライブ 12.10 高円寺無力無善寺

1/ドライブ
2/LIFE
3/カップルシート
4/最近、眠る
5/愛と歩いて、町を行く
6/約束
7/僕らの言葉
8/最後のチュー
9/雨のラブホテル
10/裸電球(中村中)

11/90年代
12/君はドリーマー
13/夜の心
14/マイ・ラブ(少し)
15/東京の恋人
16/おれの歌
17/五反田にて
18/ゆいちゃん
19/ルイ・ヴィトン
20/この街ではじめて友達が出来た
21/5:41
22/メロンパン

〜アンコール〜
友だちのように
家族の肖像
恋愛
京都旅行
満月(光玄)



12_6_木

「ロッキンオンジャパン」で取材。今回紙媒体でのはじめてのインタビュー、アルバムも発売されたので次のことでいっぱいなのでうまく話せなかったが、まあいつものことだ。

29日のnestのレコ発にPAで内田直之くんが参加決定。内田くんとはおととしは『東京の恋人』、去年は『赤い文化住宅の初子』のサントラ。今年も仕事出来てうれしい。そういえばおととし内田くんの自宅スタジオで録音していて、その時は娘さん、まだ乳児だった息子さんがいて、子供嫌いの自分だったが、内田くんの子供達が無性に可愛かったことを思い出す。

内田くんとFlying Rhythmsをやっているドラマー久下惠生さんが、初のソロアルバムを作った頃にライブを一緒にやって吉祥寺で飲んだ時に言った言葉がある。「自分は可愛いという感情がずっとわからなかったが、はじめて自分の子供を見た時、可愛いという感情が生まれた」。その言葉を聞いて、久下さんのドラムの狂気的な部分が、少し優しく聴こえるようにはなったが、優しいと思うと同時により危険だなとこっそり思った。

『しあわせのイメージ』というタイトルは、へんな言葉である。「しあわせ」も曖昧、「イメージ」も曖昧で、本質的なものは何も提示していない。だが、確実に何か塊はある。アルバムの録音では「ポップ」という包み紙でくるんだ。それを剥がしてあぶり出す作業は危険なことかもしれないが、今年の残りのライブでやろうと思う。



12_5_水

アルバム発売日。発売日というのは未だに緊張する。売れ行きが気になるだけでなく、なんだか意味なくそわそわする。今日も長い一日だった。レーベルからネット直販とライブ会場販売特典のポストカードを貰った。デザインはジャケと同じく山田拓矢さん。年末のnestでのレコ発では販売出来る予定のTシャツは、友人の西島秀慎さんにデザインをお願いした。渋谷タワーレコードに行き、商品が並んでいるのを見てほっとした。ここまで何とかやれた。色々なひとに感謝しなければ。

何てことない日である。家族と食事し、息子を風呂に入れ、ギターを弾き、CDを聴いた。寝る前はノエル・アクショテの『So Lucky』という、全編カイリー・ミノーグをカバーしたギターインストアルバムを流した。謎解きのようなアルバムであるが、枕元で小さく流したらあっという間に寝てしまった。



12_3_月

師走に入った。なぜか急に時間の経つスピードが速まった気がする。

友人の松本亀吉さんが、サイトで全曲レビューをしてくれた。「music」のページで。
http://www.geocities.jp/kamekitix_determinations/index.html
松本さんの『溺死ジャーナル』ももうすぐ販売。拙稿を提出したが、本が届くのは本当に楽しみだ。

夕方からカフェで作業した。色々なひとがいて、皆何かノートや本、パソコンを開いている。仕事や勉強をやっているのだろう。本当はただ遊んだり、ぼーっとしていたいのに、東京に居るとそういう空間はあまり無い気がする。喫煙の出来る場所がそうかもしれないが、煙草を吸わない僕はそういう場所に行けない。煙草は大人の余裕ある時間を持たせてくれるのだろう。ふと、煙草のみが羨ましくなった。



11_30_金

夜、阿佐ヶ谷のJUMBJUMBでAZUMIさんのライブ。阿佐ヶ谷に降りて、少し時間があったので商店街を少し歩いた。2年前この近くのスタジオで『東京の恋人』を録音していたが、そのスタジオはなくなった。昔ながらのおもちゃ屋があったので、ふらっと入ってしまい、おもちゃを買った。優しそうなおばあさんがやっていた。

JUMBJUMBは小さいお店で、お客さんは多くはなく、しかもこの日は男性のみだった。店主は漫画「どくだみ荘」を書いた著者の奥さんで、きれいなひとで、外は寒そうだったが、小さなお店はあたたかく、そしてこの日のAZUMIさんの演奏はすごかった。聞きながら何度も崩れ落ちそうになった。アンコールでやってくれた光玄さんの「満月」には本当に倒れそうになってしまった。胸いっぱいになり、苦しくなったが、体に力がみなぎった。ただ音を聴いていたのに、どうしてこんない揺さぶられるのだろう。すごいせつないのに、うれしくなるということがある。

AZUMIさんは終わって、煙草を吸って、ビールを飲んで、笑顔で落ち着いて旅先の色々おいしいお店の話などしてくれた。あれだけ迫力ある演奏をした後なのに、穏やかでいつもひるむくらいきれいな目をしている。僕もお酒をお代わりした。そんなに長い時間ではなかったが、お酒を飲んだという気分だった。友達たちとわいわい話しながら帰った。

今年はもうすぐ終わりで、色々あったが、音楽を腹一杯聞けてやれた年かもしれない。生活は苦しいが、なんだか贅沢な気分でいる。年内残りのライブも腹一杯楽しんでやりたい。

9日、10日のレコ発ライブでは来てくれたお客さんにプレゼントを用意しようと思う。たいしたものではないが、僕の大好物のものを。



11_29_木

『しあわせのイメージ』特設サイトに中川五郎さんとの対談がアップされた。
http://www.faderbyheadz.com/release/interview/toyota_2/talk.html

五郎さんと会うのは久しぶりで、楽しかった。対談は渋谷の居酒屋で行われた。その後僕は亀戸で飲み会があったので、五郎さんを誘ったがさすがに遠いということで、五郎さんは下北沢で飲み直すよと言って、別れた。時に亀戸のスナックに行きたくなるが、この日はスナックには行かなかった。ジュディ・オング似のママは元気だろうか。

今日は息子のテーブル・チェアを買った。食事の時そこに座らせると、一丁前に家族の一員みたいだ。楽しいようで、テーブルを右手でバンバン叩く。子供は無邪気に笑うなあといつも思う。大人はここまで無邪気になれないよなと思うが、好きな音楽をやっている自分は世間から見ると無邪気極まりないと思われるかもしれない。だったらもっともっと無邪気にやらんとなあと思う。次のアルバムは2枚組になりそうで、タイトルははじめ今回のアルバムに使おうとした一案のものを使おう決めた。これを出したら本当に空っぽになるので、そのまた次が楽しみだ。



11_28_水

新宿のヨドバシカメラとビックカメラを二度往復して、ヘッドフォンを買った。ずっと何ヶ月も前から買おうと思っていたが、なかなか決めれなかった。ちゃんとしたやつはやっぱりよいのだが、自分は粗悪なものも好きなので、何度も試し聴きした。結局DENONのものにした。カウンターのレジの女の子二人共、中国人で可愛かった。

新宿に来ると、ああもう師走だなと思う。一度この街に住んでみたいが、実際住むとひとの多さとものの多さに疲れてしまう気もする。目黒や五反田のちょっと冷たいくらいさみしい感じが今はいいのかもしれない。カフェで次のアルバムの構成をしながら、ふと眠ってしまった。



11_27_火

アルバム『しあわせのイメージ』の本盤が上がって来たので、レーベルに取りに行く。いつもこの時はうれしいが不安な気持ちにもなる。胸がざわざわしながらも受け取り、帰宅。アルバムの完成を家族は喜んでくれた。ステレオの前に一枚飾った。

ミュージシャンの方々からもコメントを頂いた。
http://www.faderbyheadz.com/release/interview/toyota_2/index.html

ひとつの仕事が終わると、ゆっくり脱力するような安堵した気持ちと共にものすごい不安と反省が出て来る。アルバムに限らずライブでも同じだ。こんな風にして生きてるのはみんな同じだと思う。
今回のアルバムは紙媒体でのインタビューはひとつもなく、レビューなどの露出も少ない。ずっと同じ場所にいると馴れ合いやだらだらした雰囲気で、どうにも居心地は悪いし、やる気を失せる時もあるが、もっともっと自分と向かいあっていかなければと最近思う。

現段階ですぐ録音出来る曲が20を越えていた。構成をどうしようかと頭を抱えながらも少しずつ見えて来るものがある。次のアルバムは来年春までには届けたい。



11_25_日

24日はソロライブ。ギブソンLG−2はライブで使う度にボロボロになっていく。家やスタジオで大人しく弾いてるだけでいいかもしれないが、使えるうちは使ってやろうと思う。この日は新曲を3曲演奏。みんなじっくり聞いてくれてうれしかった。

聞きに来てくれた人達へ。

どうもありがとう。

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1/うなぎデート
2/メロンパン
3/NOVEMBER
4/恋ケ窪
5/早朝、女子アナの乳房に触れて眠る夢を見る
6/8.11昼
7/ビスケットの歌
8/ふたりの場所
9/ベンチ
10/真夜中のギター

11/あの汚くなった靴をあの子はひとりで買ったのだろうか
12/90年代
13/軽症
14/東京で何してんねん
15/メール
16/ドラッグ・ソング
17/夜のこころ
18/愛しい女
19/おれの歌
20/五反田にて

〜アンコール〜

ゆいちゃん
悪女(少し)
グッバイ・メロディー
___
今日は練馬の中村橋にいたが、夜、そこから港南台へ。池袋から湘南新宿ラインで横浜。そこからまた20分程。しばし旅気分を味わった。

駅に降りて、ちょっと暗い道を少し歩いて、小さな店でのAZUMIさんのライブへ。2部が始まったところだった。テーブルやカウンターは埋まっていたので立って、ビールを飲みながら歌を聴いた。来てすぐ、ああ来てよかったと思った。このお店の雰囲気、お客さんの感じはあたたかい。しばらく経った時、カウンターに座っていたきれいな女性が「席、どうぞ」と立ってくれた。最近髪を染めていないので、白髪が結構出て来て疲れたオヤジに見えたのだろうかと一瞬ちょっと落ち込んだが、その女性は「踊りたいから」と言って、席を譲ってくれた。かっこいいひとだ。
ライブが段々佳境に入り、お客さんは自然に手を叩いたり、ワイングラスを叩いたり、足踏みしたり、叫んだり歌ったり、踊り出したり、どんどん盛り上がっていった。生ギター一本で、AZUMIさんは客席を見ないで、ひたすら演奏する。これでこれだけひとを突き動かしている。たまらなくクールでしびれた。

ライブが終わって、帰ろうとしたらさっき席を譲ってくれた女性が「いつもトンボ帰りですね」と声を掛けてくれた。「そうなんです、都内からなんで」とぼそぼそとこたえて帰るのは何ともさみしかったが、帰りの電車の中で、ついさっきの演奏をレコーダーで聞いた。途中、名前だけ知ってるけど降りたことない、新子安、東神奈川、鶴見、などの駅にふいに降りてみたい衝動に駆られながらも、いつものように五反田で降りて川沿いを歩いて、家に帰った。



11_21_水

『しあわせのイメージ』の特設サイトが完成。スタッフが色々動いてくれた。ミュージシャンから頂いたコメント、インタビュー、期間限定の全曲試聴アップ、全曲解説、エンジニア早乙女正雄さんのインタビュー、ライブ情報など。また色々更新する予定。
http://www.faderbyheadz.com/release/interview/toyota_2/index.html

夜、ちょっと飲んで五反田から川沿いを自転車で走って帰った。川向こうには高層マンションが立ち並んでいる。見上げるといつも、その辺りは日本ではないようだ。韓国や香港のようだなと思う。こんな所に住むのはいやだなと思うが、夜は部屋の灯りがロマンチックに見える。高いマンションのベランダから、川を見下ろしながらギターを弾きたいなと思う。

この辺りに越して一年経った。あっという間だったが、色々なことがあった。ひとりの男の子と、一枚のアルバムが生まれた。時折、そのことがまだ信じられない時がある。



11_18_日

最近言葉を発したり、物を書いても、何も正直になれない気がしてきた。ギター弾きながら歌えば正直になれるかと言うと、それも微妙で、時に果てしなく遠くなり、また時にひゅっと本当になれたりする。「歌わなくて済めばいい」と言ったのは高田渡で、加川良もそれに同調した。それはそれでキザだなと思っていたが、意外にその言葉は切実だったのかもしれない。

昨日は六本木でイベント。出演者それぞれ面白かった。

終電の地下鉄の中、iPod nanoでチェット・ベッカーを聞いていた。ドアにもたれかかっていた女は高そうな黒い服を着ていた。美人だったが、少し疲れているようだった。30代前半くらいだろう。ずっとメールを打っていたが、その携帯は元はピンク色の使い古したボロボロの物だった。そこに何か彼女の物語があるのだろうと思った。

目黒駅に降りて、腹が減ったので松屋に入った。深夜の明るい店内で働いているのは、アイドルのような可愛い女の子で元気だった。うれしくなるような、こんな時間にひとりしょぼくれてめしを食っているのが恥ずかしいような気分だった。

___

11.17 六本木スーパーデラックス

1/ビスケットの歌
2/夢のはなし
3/東京の恋人
4/ゆいちゃん
5/メール
6/雨がやんだ
7/サマーソフト
8/このみ先生
9/UFOキャッチャー
10/真夜中のギター(千賀かほる)
11/ギター



11_10_土

夕方、ふらりと駅前に出た。駅ビルの文房具店でブルーブラックのボールペンを買った。ノートも欲しかったが、気に入るのがなかった。駅を出て安カフェで、コーヒーを飲んだ。安いだけあって、あんまり旨くない。読みかけの本を少し読んで、iPod nanoでこの間のヤマジカズヒデさんのライブ音源を聴いた。

この間新幹線にバッグを忘れた時、物販のCD、着替え、楽器の備品などが入っていて、あちゃーと思ったが、一番思ったのはレコーダーROLAND R-09の事だった。これがないとライブ録音などが出来ない。あるいはこれがあるといつでも弾き語りのレコードは出来る。だからカバンが見つかった時はかなりほっとした。

ヤマジさんのソロライブを見るのは初めてだった。DIPはアダルトな感じだが、ソロは少年ぽい感じだった。カバー曲が多かったせいかもしれない。DIPの曲の中で大好きな「TIME ACID NO CRY AIR」を聴けてよかった。僕の「移動遊園地」は3回やり直して、演奏してくれた。ヤマジさんのヤマハのLAというアコギの乾いた鳴りと、歌声で、最高の気分を味わった。どこか知らない国で、はじめて会うひとと友達になれた気がした。



11_7_水

夜、ハマジムでカンパニー松尾さんと打ち合わせ。新作『しあわせのイメージ』を、はじめ国籍が変わったくらい変わったという印象だった、と言われ、やはりそうなのかと思ったりした。自分では作業中も悩みながらやってたが、やっとアルバムとして見えてきた。よいのか悪いのかわからないし、現時点で賛否両論だが、発売されるのがとても楽しみなのに変わりはない。色々なひとに力を貸してもらって出来たアルバム、ひとりでも多くのひとに聴いてもらいたいと思う。

newsにジャケ写アップ。



11_1_木

11月。今年も後二ヶ月となった。東京の冬は好き。空気が澄んで、電車の中があたたかい。街の人達が、賑やかになる気がする。

20日は青山で三人会。七尾旅人くん、川本真琴さんと一緒にやれて楽しかった。七尾くんは堂々としている。すごいレコードを作ったからというわけでもなく、天性のエンターテイナーだと思う。川本さんは真っすぐに音楽をやっていた。「UFOキャッチャー」のカバーには驚いた。

27日は大阪で林美紀さんと。この日、新幹線にカバンを忘れてしばし呆然としたが、ギターと歌詞カードは手元にあったのでステージは何とかやれた。いや、無心にやれてここ何年かでは一番よかったかもしれない。林さんはピアノ、マリンバを使い、歌も素敵だった。いつか東京でも聴きたい。

30日は高円寺でソロライブ。ここの会場はひどく狭いが、実は音がいい。窮屈な座席でみんなじっくり聴いてくれてうれしかった。

聴きに来てくれた人達へ。

どうもありがとう。

今月のソロライブの予約、受付開始。
今月はもう一枚アルバムを録音する。
___
10/27 大阪まる食堂

1/ドライブ
2/僕らの言葉
3/ゆいちゃん
4/ふたりの場所
5/友達のように
6/RIVER
7/35の夜
8/軽症
9/メロンパン
10/雨がやんだ
11/戦争に行きたかった
12/サマーソフト
13/このみ先生
14/新宿
15/夢のはなし

16/梅田からナンバまで
17/グッバイ・メロディー
18/移動遊園地

〜アンコール〜
UFOキャッチャー

16-18 with 林美紀
__

ソロライブ 10/30高円寺無力無善寺

1/グッバイ大阪
2/僕らの言葉
3/コーヒーとマーマレイドティー
4/うどんが食べたいよ
5/恋愛
6/軽症
7/友達のように
8/RIVER
9/35の夜
10/ガールフレンド
11/ゆいちゃん

12/NOVEMBER
13/サマー・ガール
14/戦争に行きたかった
15/メロンパン
16/雨がやんだ
17/サマー・ソフト
18/このみ先生
19/夜のこころ
20/新宿
21/夢のはなし
21/熱海にて

〜アンコール〜
LIFE
Vシネマ、カウンターで



10_8_月

昨日は代官山でAZUMIさんのライブを見に行った。夜、自転車で走って行った。20時半スタートだった。この間の横浜でのライブはテレキャスだったが、今回はアコギ。新しい曲、ライブで最近やらない曲をやってくれた。休憩の時にAZUMIさんとギターの話をしてたら、アンコールで名曲「ビザールギター」をやってくれた。まさかこの曲が生で聴けるとは思わなかったので興奮してしまった。AZUMIさんの公式サイトでこの曲のサンプルをはじめて聴いた時はびびった。それからアルバムを何枚か買ってライブに行くようになった。

帰宅してNHKを付けると、全然知らない顔だがちょっと気になる感じのひとが小学校で教えていた。ちょっとしたひとが、自分の母校で教える企画番組だ。たいていつまらないが、今日はなぜか見てしまった。気になる感じのひとはドキュメンタリー作家の原一男さんだった。彼の映画はタイトルはよく知っているが見たことはない。顔はどこかの塾の先生みたいで、身なりも地味だ。
番組では子供達にビデオカメラを持たせて、家でお母さんにインタビューするという企画だった。普段聞けないことを思いきって聞こうというもの。自分が産まれてきた時のことや、お父さんのどこが好きなの?とか聞いてみようと原さんが言うと、男の子が「お父さんいなーい」と手を挙げた。そうすると「そっかあ、じゃ、どうしてお父さんと別れたのと聞いてみようか」とさらっと言う姿に、このひとは普通の表現者ではないなと思った。
そして、息子さんが中学一年の時自殺した話をした。その頃のつらい心情を話していた。
最後の発表会の時、母親達も来て子供達は緊張していた。頑張って作った作品を順番にスクリーンで映すのを見て、原一男さんはとてもうれしそうで泣いていた。

言ってみれば平凡な普通の家の子供と母親。それでもその間には色々抜き差しならないことがある。そんな当たり前のことを、ビデオカメラで一瞬あぶり出してみようというのは勇気があるが、親子にとっては大事な経験になったのだろうと思った。

8月31日の名古屋のライブをCD-R販売開始。
http://www.toyotamichinori.com/af001.html



10_3_水

自分の新しいアルバムを少し聴く。あまり聴いても、粗ばかり見えて来るのでよくない。
ふと、今回「東京」という単語は使っていないことに気づいた。意図したわけではないが、「東京」が出て来る歌はたくさん作ったからもういいかと思ったからだと思う。それか「東京」という言葉が今はより重くなってきたからか。
それでもいつかまた、「東京」を新しい歌でうたいたくなる時が来るかもしれない。

夜、息子の寝付きが悪いので抱っこ袋に入れて近所を散歩した。息子は夜空をぽーっと見ていた。夜空が新鮮なのか。あまりひとが通らない暗い通りを歩いてると、一瞬この世界に二人きりでいるようだった。夜風に吹かれながらゆっくり散歩している間に、いつの間にか眠っていた。



10_2_火

昨夜、ふらりと高円寺の円盤へ行った。前野健太くん、三沢洋紀くんのレター。レターは物凄いメンバーで、いいグルーヴでお客さんは楽しんでいた。前野くんはエレキでの弾き語りで、じっくり聴くお客さんをつかんでいた。この違いは何だろう、この両方を組み合わせたものは何だろうってちょっと考えた。たまにひとりでライブを見にいくのもいい。若い子達と軽く飲みに行った。楽しかった。

今月27日の大阪ライブと、30日の高円寺でのソロライブ情報をアップ。
http://www.toyotamichinori.com/live_event.html

今年も後残り三ヶ月になっていた。無闇に何かしたい。遊びなのか仕事なのか。何でもいい。でも何にもしたくなくなる時もある。曲が出来る時は、何もしたくなくない時にふっと出来ることが多い。

エロ俳句ばかり作って、友人二人と携帯メールでやり取り。そんな遊びも楽しい。



9_30_日

昨日は25時よりハマジムでネット・ライブ。『奇跡の夜遊び』を買ってくれたひとへの特典としての試みであった。PCに繋がれた小さなカメラに向かって歌うのは、なかなか落ち着かなかったが、周りのスタッフ達も見守ってくれていいライブになったかと思う。ライブ中にチャット形式で反応がわかるのも面白かった。またそのうちやってみたい。

セットリスト

1/ふたりの場所
2/最後のチュー
3/大人になれば
4/情けない週末(佐野元春)
5/ビスケットの歌
6/東京の恋人
7/夢のはなし
8/ドライブ
9/奇跡の夜遊び
10/UFOキャッチャー

11/深夜放送
12/ゆいちゃん
13/星

23時過ぎ、原宿の竹下通りを歩いてハマジムに向かったが、その時間の竹下通りはあまりひとがいなく、遊園地が閉館した後のような静けさであった。
ライブが終わった後は、カンパニー松尾さんがカメラを会社の窓の外に向けた。小雨降って、ひとがあまり通らない情景でよかった。スタッフに車で送って貰って帰宅した。
___

今日はマスタリングの再調整。これでアルバムの音は終わった。後、パッケージを作れば年内に発売出来るはず。

アルバムからこぼれた曲もすぐ録音して、なるべく早くリリースしたい。これをやってから、次、また新しい曲をたくさん作りたい。

夜、息子を風呂に入れながら色々なことを思ったり考えた。



9_28_金

今日は夏日だった。クーラーを久しぶりに付けた。PCで色々作業。先月の名古屋の銀映のライブを編集。ストリップ劇場の鳴りは独特で、演奏前後の松本亀吉さんのDJも入っていて雰囲気が出てた。近々CD-Rで発売しようと思う。ライブ録音をmp3ファイルで、CD-Rにガンガン入れて出そうともずっと考えている。いわゆるオーディオCDだと時間は80分までしか入らないが、mp3だと圧縮すれば幾らでも入る。

夜、家族は出掛けていたため、近所のスーパーでアジフライやメンチカツなど買って来て、ビール飲みながら適当に食べた。たまにはこういうラフな食事もいい。iPod nanoに早速入れたこの間の横浜のAZUMIさんのライブをステレオで流した。いい気分だった。
今でもまたスタジオに入りたいのは、レコーディングではなくて、自分の好きな音楽をスピーカーで思い切り鳴らして聴きたいからだ。ヘッドフォンで音楽を聞くのも好きだが、やっぱりスピーカーできちんと鳴らして聴くのが気持ちいい。

明日は25時からインターネットライブをやる。『奇跡の夜遊び』を買ってくれたひとへの特典。それがどんな試みなのか、まだちゃんとは把握していないが、面白い夜になればいいなと思う。



9_27_木

25日、再ミックス。
26日、マスタリング。夜は横浜グラスルーツで、AZUMIさんのライブを見た。足を骨折したとAZUMIさんが言ってたので少し心配したが、今回ははじめて見るテレキャスでのライブで意表を突かれた。ボリューム奏法など駆使して、すごい奥行き感のあるライブだった。AZUMIさんの音楽は、時にギターのものすごいテクニックに耳を奪われそうになるが、歌詞がちゃんと届く。言葉がすっと入ってくるのは、あの声のせいだろう。どんないい言葉でも、それを発する声によっては全然心に届かないこともある。旅をしているAZUMIさんの声が好きだ。

ライブの間、斜め向かいにいる若いカップルの女の子がずっと彼氏にべたべたしていた。化粧をきちんとして、ベレー帽を被ってお洒落で可愛らしい子だった。音楽にはあんまり興味がないらしく途中寝ていたりしたが、彼氏は熱心にAZUMIさんの演奏を見ていた。それでも彼氏の腕にしがみついたり、腰にずっと手を回していて実に積極的であった。こういう風に若い女の子にべたべたされることは、自分の人生においてこの先あるのかなあとぼんやり考えた。あるかもしれないと思うと、AZUMIさんの歌もまた少し明るく聴こえてきた。

帰り、最終の東海道線に揺られながら、CDウォークマンでアルバムの音を聞いた。後、ほんの少しの調整は必要だが、これでほとんど完成したことになる。よいのか悪いのかわからない。ただ、夜中に電車に揺られながら聞くと、いい感じになる瞬間があった。聞いていると、このまま家に帰らずどこかに行ってしまいたい気分にもなる。

27日。所用など済ませて、床屋へ。ヴァイオリニストのHONZIさんが亡くなったことをbunさんからの電話で知った。バンブルビーレコードのイベントの後、下北沢で一緒に飲みに行ったことを思い出す。「あんたの音楽は気色悪い」と何度も言われた。大阪の北摂出身で、何となく近くにいるような遠いようなひとだった。その後は有山じゅんじさんのライブの時も偶然会った。その時も下北沢だった。一緒に演奏する機会はなかったし、HONZIさんの演奏を見る機会もなかった。ソロアルバムは聴いていた。佐内正史がジャケ写をやり、山田拓矢さんがデザインをしていた。ただ、ミュージシャンは作品に音を残しても、ライブはもう二度と見れない。そう思うとさみしい。作品とは生きていることを確認するくらいのもので普段は聴いていることに気づく。

夜は早く寝てしまった。



9_23_日

21日(金)。練馬文化センター小ホールで立川談春の独演会。「紙切り」と「九州吹き戻し」。「九州吹き戻し」はCDにも入っていて、去年の神奈川でも聞いた。小一時間ある長い噺で、笑う箇所は少なく、講談のような場面もある。それでいて最後のサゲがベタでいい。今回はまた、今までのとは違っていて面白かった。落語は元手がかからない着物一枚で出来るパフォーマンスであるが、それゆえに噺家の全人格、全神経が伝わる。すごい芸事だなあと改めて思った。
終わって、若い友人と池袋へ出た。北口の繁華街は呼び込みも元気で、賑やかでいい。渋谷や新宿より、この辺りの方が好きだが、飯屋や居酒屋はチェーン店だらけになっているのが気になる。
帰り、山手線のホームで立ったまま濃厚なキスを交わしているカップルがいた。キスをしている女はひどくいやらしく見えて素敵だった。男はこういう時、いつも少しひるんで見える。

22日(土)。江戸川橋のスタジオで作業。protoolsでの作業は修正が幾らでも簡単に出来てしまう。もっとスタジオに入れれば、やれることは幾らでもあるが、それは物を作るということから離れていってしまう気がする。ハードディスク・レコーディングは終わりはないというが、最近ではその保存性への疑いもある。データを何年か後にまた使おうとする時、PCのOSや諸々の設定を当時のものにしないと、ちゃんと動かないらしい。「もう破綻している」と言うひともいる。突然データがなくなるということもよく聞く。
夕食前には作業終了。バックアップをアシスタントに取って貰っている間、商店街の方へふらっと散歩。昔ながらのいい感じの商店街があった。炭火焼の醤油味の煎餅を買った。
アルバムがようやく形になりそうだ。後、少し。

帰り、五反田の本屋で大塚愛が撮影した写真集を手に取った。何だか生々しく、よい写真があった。

23日(日)。S出版取締役から頂いたチケットで上野の一角座へ。河内紀の「音と映像の仕事」という特集で、ドキュメンタリー作品の二本立てを見た。はじめのトークショウで、河内さんは「芸術家は嫌い。なんでもない人達が好き」と言っていて、この二本もそういうなんでもない人のドキュメンタリーであった。特に『のんきに暮らして82年〜たぐちさんの一日〜』はよかった。文京区にある古い家屋に住み、朝、自分で朝ご飯を作り、昼は図書館へ行き研究をして、買い物をして、夜も自炊するたぐちさん。映像には音楽は一切使われず、ちゃんと生活音をしっかり聞かせて、それが妙に心にじんわりと残った、生活の味わいと凄みは、言葉や映像よりも、そのままの音こそが嘘がなく伝わるものなのかなと思った。

帰り、真っ暗になった上野公園を歩いていると、木陰で若い男女がキスをしようとしていた。多分学生のようなふたりであった。男の子が女の子にキスしようとするが、女の子は照れ笑いしながら拒否している。その雰囲気もたまらなくいいなとしばし観察していた。
そのまま歩くと、道端に猫が三匹ほどもしゃっと固まっていて、なんやろと思って近づくと猫はぱーっと去っていた。道端にもぞもぞと動くものがあって、恐る恐る近づくと黒いカニがそこにいた。池からここまで歩いてきたのだろうか。ちょっと突つくと、すぐ怒ってハサミを振り上げる。なかなか可愛い。生きているカニを見るのも久しぶりかもしれないと、しばらくまた観察していた。

それから下北沢のシネマアートンで、佐藤佐吉プロデュース『そんな無茶な!』のイベントに出演。歌って、佐吉さんとトーク。プライベートでも家族ぐるみで色々お世話になっているので、何とも恥ずかしい感じもしたが、大阪出身の佐吉さんといるとなぜだか心が落ち着く。東京にいてもええかなあと思ったりした。映画のエンディングに使われた「うなぎデート」と、後2曲歌った。劇場でのイベントはひどく緊張するが、終わってからああ楽しかったなと思う。

王将で食事し渋谷に出て、目黒。家の近くの小さな公園のベンチで、座っている男の上から女が覆い被さるようにして、二人はキスをしていた。大人のカップルだったので、観察せずそっと通り過ぎて帰宅した。



9_20_木

夜、シャワーを浴びて、近所の五反田にふらっと自転車で行く。0時までやっている大きな本屋が2軒あり、何となく時間を潰せる。現段階での自分のアルバムをiPod nanoで聞きながら、散歩。ちょっとした繁華街もあり、それほど流行っていないが、馴染みの場所なので落ち着く。ひっそりとした場所にある全品100円の自動販売機でジュースを飲む。本屋では本よりも、そこに居る人達を観察してるのが面白い。
ずっとイヤフォンで聞いている自分の音楽も、よいのか悪いのかどんどんわからなくなる。家でもヘッドフォンでずっと聞いていると、耳が痛くなり、時々気持ち悪くなってきた。レコーディング、ミックスは後一日。やれることはやろう。

来月20日月見ル君想フでの、川本真琴さんのTiger Fake Fur、七尾旅人くんとの三人会のチケットが今日発売された。
http://www.toyotamichinori.com/live_event.html

七尾旅人くんの新しいアルバム、3枚組で物凄いボリュームだったが、売れてると聞いた。うれしい。コメントを書かせて貰った。
http://www.tavito.net/



9_18_火

昨日渋谷の喫茶店に打ち合わせで3時間いたのだが、冷房がきつかったせいか、夜から咳が出て来た。夕方、不動前の小さな薬局で咳止め薬のブロンを買った。ブロンと言えば、中島らもの本によく出て来る。昔はブロンに麻薬系の成分が入っていて、一気飲みするひとも多かったらしい。確かに10何年か前までは、バンドやってる連中の中にも本番前はブロン飲んだりするって話を聞いたことがあった。

中島らもと言えば、晩年は顔もむくみ髪が長くなって独特な凄みがより出て来たが、その頃はよく写真にギターを持って映っている。バンドも活発にやっていて、僕がよくやっていた大阪のハードレインにも出ていて、例の死因に繋がった階段を踏み外した直前は、神戸のビッグアップルで三上寛とあふりらんぽのライブにギター持って出掛けていた。ビッグアップルは僕も何度かやらせてもらった。小さなお店だが、音がよく雰囲気もよかった。
物を書いたり、芝居をやったり色々なことをやったひとだが、最後はギターを持っていたのはかっこいいと思う。
弦をジャランと鳴らして、想いを歌にする。もっとも原始的な表現かもしれないが、それがかっこよく出来るのは未だに僕にとって一番憧れる。

それにしても、もうずっと前、僕が10代の頃に大阪の昼間のテレビに出ていた中島らもの圧倒的に不気味な印象を忘れることが出来ない。青少年の最近の行動を批判するような内容で、大人達がギャーギャー子供達を批判する中で、ひとりサングラスを掛けて独特なゆっくりした口調と危ないムードで、「そんなん放っといたらええんちゃうのですか」といかにもやる気のなさそうに発言していた。その時のインパクトが凄過ぎて、その後色々読んだ著作物はさほど心に残っていないくらいだ。

あれから色々なロック的な、あるいは表現をやるようなひとを見たり、会ったりしたが、みんな顔や発言を使い分けることで生きながらえているひとばかりだった。オフィシャルでは上手にやって、酒の席などで本音を言って、その場の人達から信頼を得て次に仕事を繋げる。そろそろそういうぬるま湯にいるのも僕は飽きてきた。

長く生きれなくてもいいから、たった一度の自分の人生、やりたいように生きていきたい。



9_16_日

昨日は新宿でソロライブ。スタジオにずっといたので、前日のリハもまだレコーディング・モードであったが、何とか終えた。急に疲れが出たのか体調が悪化したのか、調子がなかなか出なかったが、特に歌いたかった曲「32」や「16秒の夢」は久しぶりだったせいか、少し新しい感じで歌えた気もする。
聞きに来てくれた人達へ。

どうもありがとう。

___

終わって、ビールにも口をつけず帰宅。風邪のひき始めのような、寒いような暑いような変な感覚だったので、向かいのコンビニでジュースやビタミンゼリー、はるさめチゲを買って、全部飲んだ。こういう時は韓国系のスープが効く気がする。
体調は悪いが、今すぐ眠れないような時、聞きたいアルバムが一枚あればいい。好きな声とギターのものが一枚あれば救われる。その一枚のアルバムを小さな音で聞きながら眠った。

翌朝身体は元気だった。昼は近所の旨いインドカレー屋で、980円のランチバイキングに行った。カレー4種類、サラダ、ラッシーとコーヒー。60分制限だが、ひとりで行ったので30分もいなかった。久しぶりにインドカレーを食べたら、より元気になった。

午後は息子と久しぶりに昼寝した。

下記に15日のセットリストを。

___

ソロライブ 9/15新宿

1/サマー・ガール
2/メモリー
3/逢いたい...
4/グッバイ大阪
5/君はドリーマー
6/天神橋筋六丁目
7/雨のラブホテル
8/恋ケ窪
9/ゆいちゃん
10/34歳

11/ドラッグ・ソング
12/うどんが食べたいよ
13/友達のように
14/恋人でもなく友達でもない
15/6月9日
16/ATM
17/32
18/ふたりの場所
19/赤い文化住宅のみちこ
20/夢のはなし
21/5:41
22/僕は間違っていた

〜アンコール〜
レモンの恋(2番まで)
16秒の夢



9_5_水

ミュージシャンを迎えてスタジオ作業。ダビングの時、ミュージシャンは「これやると数学みたいになってしまうからよくないかな」とぽつり。音楽を作るのは確かに計算計算で、結局辻褄を合わせることで終わってしまうことも多い。しかしデザインは必要なわけで、それを放棄したものはやっぱり面白くない。
12時間かけて、ピアノ、オルガンをダビング。日付が変わってからヴォーカル、アナログシンセを自分でダビング。

深夜東京の路は空いていた。台風が近づいているからだろうか。



9_4_火

昨日今日とスタジオ作業は休み。
今日は息子のお食い初め。近所の魚屋で鯛を焼いたものを注文して買ってきた。子供の儀式というものを全然把握していなかったので、お食い初めというものも初めて知った。お宮参りも言葉だけしか知らなかった。これは一ヶ月の時に大阪で済ませた。

今までのラフミックスをずっとチェック。あまり聞くと現段階の未完成の演奏も好きになってしまうので、なるべく突き放して聞くことにしようとする。チェックはiPod nanoでやっている。圧縮しないファイルのまま入れてたがイヤフォンで聞くと低音が全然聴こえなくて、やはりよくない。

友人からエフェクターを安く譲ってもらった。先週もエフェクターを買った。

レコーディングの時、なぜかルー・リードをいつも聴いてしまう。そしていつも聴くアルバムが違う。今回聴いているのは有名なアルバムだが、肩すかし的なところもあって、でもじっくり聴くとやっぱりいい。ギミックや周到なやりくりもないが、ルー・リードのアルバムはムードがありつつ、ちゃんとその時代のモダンな部分が入っているのがかっこいい。



9_2_日

8月31日、名古屋銀映にて、ハマジムレコーズ主催のイベント。銀映はストリップ劇場で、東京にはないような天井が高く渋いハコだった。朝から音響さんや照明さんのスタッフが動いてくれた。ハマジムスタッフは朝から車で出発、僕は昼前に新幹線で向かった。
銀映は街から離れた場所にあるが、交差点の脇にあり、老舗なので名古屋のタクシーの運転手さんは誰でも知っている。辺りは普通の住宅街なのが、いい感じだった。
イベントの共演は、名古屋のバンド、ザ・シロップ、友川カズキさん。スペシャルゲストが踊り子のゆいさん。DJが松本亀吉さん。
本番前、楽屋で友川さんらと過ごした。楽屋は普段踊り子さんが使っている部屋で、ひとりひとりの個室で、広さは三畳くらいであった。部屋の端っこに布団が積んである。公演中、楽屋に寝泊まりする踊り子さんもいるのだろう。狭いが妙に落ち着く部屋だった。
ライブはゆいさんの踊りの後に、歌わせてもらった。音の感じがつかめなく戸惑った面もあったが、何とか無事終えた。客席中央の丸いステージで歌うのがはじめてだが、照明や雰囲気がストリップっぽい色っぽい感じだった。やっぱりこういう劇場はいいなあと思った。はかない感じがいい。
アンコールを頂いたが時間の都合で出来なかった。アンコールの拍手の間、カンパニー松尾さんが撮影した名古屋の映像が会場のモニターで流れているのをステージの袖で見ていた。イベントはいつもバタバタしてあっという間に終わってしまうが、このイベントは忘れられない夜になるなとふつふつと感じだ。お客さん、スタッフ達へのお返しは、自分がもっといい歌を作ってやり続けなければと思った。

打ち上げは深夜まで。友川さんにライブの批評、特に歌詞について色々言ってもらった。こういうことは殆どないのでうれしかった。

名古屋という街はなかなか馴染めないと思っていたが、少しずつ馴染んできた。ひとに出会い、歌をうたうと、街に小さなかすり傷を残してきたかのように思う。

___
8.31名古屋銀映

1/東京で何してんねん
2/仕事
3/東京の恋人
4/小さな神様
5/天神橋筋六丁目
6/雨がやんだ
7/サマー・ガール
8/赤い文化住宅のみち子
9/夢のはなし
10/新開地
11/移動遊園地


1日、東京に戻った。
2日、江戸川橋のスタジオでレコーディング。これで計4日目。そろそろ中盤である。



8_25_土

関西ライブ、帰省して、おととい帰京。

18日は大阪ベアーズでライブ。ゲスト、松本亀吉による漫談みたいなレクチャー。スカム〜現在までをボア、パラガと対比しての説明だった。そこら辺のことに興味あるひとがいたのかどうかわからないが、面白かった。アンコールでは松本さんに2曲ドラム叩いてもらった。なかなか好評だった。
終わって、味園。深夜、辺りのあやしげな店に入ったりして楽しかった。ベアーズから味園の辺りは大阪のどんづまり感が一番漂っている辺りのようで、もはやそうでもない感じだ。新しいものに圧されて、身を隠せるような陰ったような場所が少なくなっている。都会だが、そういう逃げ場があるのが大阪のよい所だったが、これからどうなるのだろう。それでも朝方飲み屋で働いている女の子達はみんなピリッとしていてかっこよかった。
翌朝チェックインして、ふと味園を見上げるととっくになくなったスナックの看板がそのままで、なかなか壮観である。そのひとつひとつに様々な人間がいて、色々な物語があったのだろう。よい時代、よい大阪に巡り合わなかった自分を悔やんでもしょうがない。

19日、奈良エナメル卿でイベント出演。奈良に来るのは中学以来か。子供の頃は遠足などでしょっちゅう来ていた。会場はお洒落で天井の高いお店。PAを持ち込んで、エンジニアさんも一生懸命音を作ってくれていた。
イベントは、久しぶりに弓場宗治のアスカテンプルと共演。ギターシンセソロを延々と。このひともやることはずっと変わらないが、ずっとよい。絶対という言葉は嫌いで、安定という言葉も使いたくないが、このトーンは絶対で安定している。音楽は身体性がすべてなんだなと改めて思う。本人はやたら激しく振幅あるひとで面白いのだが、それと音は別物だ。
自分の演奏は50分。はじめて歌う街は緊張するが、久しぶりに新鮮な気持ちで歌えたかもしれない。じっくりと歌を伝えようと思う気持ちになった。ツアーをよくやっていた頃を思い出す。こういう日に限って録音を忘れてしまったのが悔やまれたが、歌っていた時の気持ちや空気ははっきりと覚えている。

明日からアルバムのレコーディング。

下記に大阪、奈良のセットリストを。

___
8.18 大阪ベアーズ

1/UFOキャッチャー
2/メモリー
3/最近、眠る
4/愛と歩いて、町を行く
5/八月十九日
6/家族旅行
7/軽症
8/カップルシート
9/小さな神様
10/うなぎデート
11/8.11.昼
12/雨がやんだ
13/暗い夜
14/東京ファッカーズ
15/人体実験〜メール
16/このみ先生
17/グッバイ・メロディー
18/東京の恋人
19/夢のはなし
20/赤い文化住宅のみーこ

〜アンコール〜
悪い夏*
レモンの恋*
サマー・ガール

奇跡の夜遊び
五体満足

*dr:松本亀吉

____
8.19 奈良エナメル卿

1/UFOキャッチャー
2/仕事
3/LIFE
4/小さな神様
5/雨がやんだ
6/人体実験
7/このみ先生
8/東京の恋人
9/赤い文化住宅のみーこ
10/夢のはなし
11/移動遊園地



8_16_木

大阪のライブが近づくと、渋谷のブックファーストのタウン雑誌コーナーに行って、『Lマガジン』や『関西版ぴあ』をチェックする習慣がずっとあるが、このブックファーストはもうすぐ閉店する。好きな店ではないが、このコーナーで『大阪人』を立ち読みするのは楽しみなのでやっぱり残念だ。今月の特集は玉造で、面白そうだったがなぜか買うのはやめた。その代わりにある短篇小説集を買った。小説を買うのは久しぶりで、その作家はテレビにも出てるうさんくさい感じでもあったのでずっとためらっていたが、思いきって買った。最近の純文学は何を書いているのか伝えようとしているのかさっぱりわからないが、この小説は何を書いているのかわかる気がした。少し読んだらやっぱり面白かった。

『奇跡の夜遊び』が20日からネットで販売開始。
http://www.hamajimrecords.com/kiseki.html

再発とは言え、一枚のCDを作るのは労力やお金はかかる。今回はプレスと印刷共に台湾で作った。台湾の工場ではどんな人達がどんな風に働いているのだろうと、パッケージを手にしながらちょっと想像した。



8_12_日

昨日はソロライブ、終了。先行発売の再発『奇跡の夜遊び』も売れてよかった。リハで持ち込んだアンプが調子悪く、急遽新宿御苑前のスタジオからアンプを借りた。ローランドのジャズコーラス。最近ジャズコーラスとテレキャスのフロントピックアップのトーンが、自分は好きみたいだ。

聞きに来てくれた人達へ。

どうもありがとう。

___
ソロライブ 8/11

1/悪い夏
2/レモンの恋
3/八月十九日
4/UFOキャッチャー
5/最近、眠る
6/軽症
7/男と女
8/Vシネマ、カウンターで
9/小さな神様
10/キリスト教病院
11/ガールフレンド
12/35の夜
13/RIVER
14/アルバ
15/90年代
16/暗い夜
17/東京ファッカーズ
18/人体実験
19/ロボットの女
20/赤い文化住宅のみち子
21//夢のはなし
22/サマーガール

〜アンコール〜
家族旅行
新開地

雨がやんだ
五体満足

___
昨日はライブが終わって、男六人でもつ鍋の店に飲みに行った。楽しい夜だった。ソロライブの後は、いつも興奮してなかなか眠れないないが、この日は少しはお酒を飲んだのですぐ寝れた。

今日は夕方会場から御苑前のスタジオへ、アンプの返却。古くからやってる独特な雰囲気のスタジオであった。近くの新宿公園が妙に賑わっていて、どうやら近くでお祭りらしい。二丁目へ行くと、男性達がたくさんいてみんなはしゃいでいる。パレードみたいな感じで、バスドラが「ドンドンドンドン」と強く効いたダンスミュージックが鳴っている。飲み屋は玄関を開けっ放しにして、お客さんというより仲間達が自由に出入りしているようだ。みんな楽しそうでいいなあと思って様子を眺めていた。

久しぶりに新宿の本屋、レコード屋へ寄ったが、何も欲しくならなかった。結局ずっと楽器屋にいて、少し買い物をした。楽器屋にいる時が一番楽しい。色々なアイデアが浮かんでくる。誰かが試奏しているのを盗み聞きするのも好きで、たまに気になったら寄っていてコードを教えて貰ったりする。

もうすぐレコーディングで、本当に一枚のアルバムを作れるのだろうかと思いながら、毎日選曲や構成、曲作りをしている。僕は色々なものが好きで、その好きなものを全部ぶちこめたいが、それはなかなかむつかしい。
ライブではお客さんに向かいながらも、目は殆ど歌詞カードを見ているか、つむっている。お客さんの顔を見ないで、音を出すことに集中している。
レコーディングではそこを変えないといけない。
スタジオにお客さんはいないが、目を開いて、手を伸ばせば繋がるか繋がらないかの目の前のひとに向かって歌うようにしたい。

11年ぶりに再発された『奇跡の夜遊び』を聴きながら、そんなことを考えた。



8_8_水

ふと、きちんと終わりのある表現が出来るのがレコード、CDのよいところだなと気づいた。最後の曲が終わろうとする時の切なさをしっかり持てるメディアというのはあまりない。映画だと最後、エンドロールでスタッフやスポンサーの名前が長々と出て来る。本編にはあまり関係ないスポンサー絡みの会社専属のシンガーの主題歌が流れていたりする。あれほど無粋なものもないのだが、あれを普通と思っているのはおかしなことだと思う。本は最後の奥付に発行人やらこれも要らないものが書かれているが、これは見ないように回避出来る。

レコードは最後の曲が終わった時が、ちゃんと「おわり」なのがいい。子供の紙芝居のようでもある。自分が好きなレコードは、最後の曲がよくて、ああ、なかなか終わらないでくれと聴きながら叫びたくなるような切なさがある。

夜中、ある好きなアルバムの最後の曲を繰り返し何度も何度も聴いている。あまり目立たないようでちゃんと効いているオルガンの音がたまらない。一瞬、ナタデココが食べたくなり、コンビニでヨーグルト入りのものを食べて、またずっと聞いている。



8_7_火

おととしの今頃は『東京の恋人』を録音していた。阿佐ヶ谷のスタジオを使っていて、そこはよいスタジオだったが、今はもうない。阿佐ヶ谷の街は苦手だった。高円寺とはまた違う中央線の渦というか、僕には少し居心地よくない雰囲気で、でも時間はゆったりしていたので作業にはよかったのかもしれない。

今住んでいるところは住民の感じがあんまりしないのが気に入っている。工場や小さな会社が多いせいだろう。工場や会社の上が寮になっていて、弁当をぶらさげたひとが階段を駆け上がって行く姿なんかをよく見る。後、以前はスナックだっただろう建物があって、そこは今はただの住居として使っているみたいで、時折脚の綺麗な女性が若い男性とその狭い玄関から出て来たりする。

今週はずっと晴れとのこと。洗濯はいくらでも出来るがさすがにバテそうだ。近くの建設現場の警備員さん達は結構なお年寄りも多くて、よく倒れないなあと思う。生活のための仕事なので、倒れてなんかいられないのだろう。

ひどく暑いのに、なぜか真夏という感じがしない。



8_5_日

テレビでシンガーの中村中のドキュメンタリーを偶然見た。このシンガーは去年もテレビで見た。美貌であるが性同一障害で、その苦しみは追体験は出来ないし歌もそんなに好きではないのだが、このひとの声は耳をとらえてしまう。ちゃんと心で歌っていて、声は色々なトーンが出るが、澄んでいる。。久しぶりにいいシンガーだなと感じた。
まだレコード化されていない曲「裸電球」が、よかった。もう一度ちゃんと聞いてみたいと思う曲だった。

テレビの番組で物足りない部分はあったが、最近見た日本のドキュメンタリー映画に比べると、全然見応えはあった。そこに映っているシンガーやスタッフ、お客さん達が本気で迫ってきた。そこに自分もいたいと思った。



8_4_土

昨日は渋谷o-nestでイベント出演。ドラム久下惠生とデュオで演奏。50分。nestでやる時はギターアンプはフェンダーツインリバーブでやってたが、この日はローランドのジャズコーラスでやってみた。ツインリバーブは真空管のアンプで、音がファット。ジャズコーラスはトランジスターアンプなので、音に深みや温かみはなく平面的だが、なんかこの方が気分に合う気がした。ピッキングに正直に音が鳴ってくれた。

セットリスト。

1/恋愛
2/カップルシート
3/小さな神様
4/8.11昼
5/雨がやんだ
6/このみ先生
7/赤い文化住宅の初子
8/夢のはなし
9/この夜
10/宇宙旅行
12/千の風になって(少し)
13/東京で何してんねん

vo,g:豊田道倫
dr:久下惠生

終わって、写真家の佐内正史と久しぶりに会って、一緒に少しビールを飲んだ。去年の今頃もふらっとイベントに来てくれたと思い出した。ライブのギャラの精算を茶封筒で受け取るのを見て「すごい生活してるね」と言われた。「CMとかの仕事がないと写真やれないよ」と言ってた彼からすると、自分のことだけやって生きていこうとする僕はおかしいのか、大変そうに見えるのかもしれない。でも他にやりたいこともないし、頼まれることもない。人前で歌うと色々なことを感じる。それは言葉では言えないくらいのもので、誰も言葉に出来ないのではないか。歌や音楽は、言葉を越える何かがある。その何かを体験したくて、ひとは歌い、楽器を手にするのだろう。人生は棒に振るためのものだから、これでよいと思う。
深夜帰っても落ち着かなくて、アコギを弾いたら少し落ち着いて眠れた。

今日は代官山でAZUMIさんのライブを見に行った。家から自転車で近かった。お店は居酒屋でPAも簡素だが、AZUMIさんは最高の演奏をしてくれた。ギターが新しいのに換わっていたので休憩の時近くに見に行くと「豊田くん、見ていってや」と、新しいギターのことを説明してくれた。ギブソンJ-45を一回り小さくしたオーダーメイドのギターで、シンガーモデルといって、歌いながら弾くに適したサイズと音らしい。自分も欲しくなってしまった。

帰り、目黒川沿いの道を走ってる途中、ベンチで若い二人が抱き合っていた。女性はノースリーブでいい腕をしていた。その腕で男性の頭を抱えて、とても幸せそうな表情をしていた。夏の夜だなと思った。



8_2_木

これでアルバム作れそうだなとふいに出来た曲があって、1曲目にしようかと思っているが、この曲のキーはEで、そういえば自分は1曲目はEの曲が多いなと今日スタジオ練習の時気づいた。Eの曲というのはそんなに多くない。「仕事」「最後のチュー」「五体満足」「sweet26」「僕は間違っていた」「新宿」。もっとあるかもしれないが、まあそんなところだろう。

アルバムが大分見えてきたところで、当然こぼれた曲も決まってくるわけで、そのことを思うと少しつらい。それらも出来ればまとめてあげたい。しかしこれから作るアルバムに入らなかった曲、というのに手を出すレーベルというのはないだろう。自主でやるしかないのかもしれない。

「新開地」という曲をこの間久しぶりに歌った。この曲を作ったのは2004年の夏のツアー中だった。アルバム『SING A SONG』を出したものの、初回注文がえらく少ない枚数で、東京でのレコ発ライブも赤字。そんな中で始まったツアーで、少しやさぐれた気分だったかもしれないが、今スケジュールを見ると余裕があって、結構遊んでた記憶もあった。大阪でやった次の日が何もなくて、ひとり神戸の新開地に出向いて、ストリップを見た。好きな踊り子さんがたまたま神戸でやっていたので、これはと思って行ってみた。新開地という場所は何とも言えない。ディープな繁華街である反面、辺りはキレイな新しい建物が建っていておかしい。ストリップの幕間に立ち食いのうどんを食べに行った。踊り子さんに自分のCDを渡そうと思ったが、恥ずかしくて出来なかった。
その夜、大阪のホテルでこの曲を作った。作ってすぐ次の小倉のライブから歌い始めた。

お金にならない歌や音楽はだめだなと思う。思うが、時にお金にならないからこそ心こめて歌えるのかもしれないとも思う。お客さんにはたいして望まれていないが、自分がとても歌いたい曲。伝えたい曲と、歌いたい曲のちょっとした差がある。ライブで時にテンションが上がりにくい時は、歌いたい曲を探して集める。

3日のライブは、久下惠生とのデュオで演奏。



7_30_月

土用の丑の日。この日は鰻を食べるつもりであったが、東京は秋のような涼しさであんまり鰻って感じじゃないよねと妻に言うと、でもわたしは食べたいと言うので、近くの目黒不動尊の鰻屋に串焼きを買いに行くことにした。この鰻屋はいつも店の前はひとが並んでいて、賑わっている。安くはないが味はいい。昼は店の二階で食べれる。二階の座敷はこじんまりとしていた。落語の噺に出て来る鰻屋のようで、老舗の店はそういう造りのものが多いみたいだ。串焼きを二人前買った。

不動尊の辺りは下町っぽい商店街があり、入りこむと一瞬タイムスリップしたかのよう。不動尊は好きで、一日に一度、十分でも来れたらいいなと思う。最近は夕方ベビーカーを押して来ることがある。お年寄りや犬や子供がよくいて、縁日も毎月やっている。隣が公園で、その向かいに銭湯がある。今日は駄菓子屋の前に座っていた黒猫が「にゃあ」と声を掛けてくれたが、ベビーカーの息子はぼんやりとあらぬ方向を見ていた。

最近は寝る前に必ず聴くアルバムがある。スピーカーで鳴る声やアコースティックギター、ピアノ、オルガンの音がやたら耳の近くに聴こえる。日本の物はどうしてアコギの音がアコギで鳴らないのだろうと思うが、このアメリカのアルバムは、アコギがカリッと鳴ってそれでいて迫力があり、ちゃんと楽器の音が聴こえる。深夜に飲む物は、ビールかコーヒーか、たまに葛根湯にはちみつを入れて飲んでいるが、好きな飲み物を飲みながら、ええわあと心から思えてフルに聴けるアルバムがあってよかった。



7_29_日

新大久保アースダムにて、我々のイベントに出演。我々のイベントは 色々なひとが出るのが楽しい。我々のライブは、VOのコマツさんが相変わらず破けてて面白かった。今日はバーフロアで30分歌った。

曲目は、

1/ドライブ
2/カップルシート
3/飲みにいこうか
4/軽症
5/ゆいちゃん
6/赤い文化住宅のみち子
7/夢のはなし
8/新宿
9/新開地

ライブハウスの隣が豚肉焼肉のお店で、ひとが結構並んでいる。人気のお店のようで入りたかったが、駅前の小さな中華料理屋に行った。雑然とした店で、ずっとピチカードファイヴが掛かっていた。お客さんや従業員の感じがよかった。この街のたくましさは好きだ。

帰宅してテレビを付けて、選挙の特番をぼんやりと見た。選挙には三日前に投票に行った。テレビでは色々なひとが曖昧なことについて、一生懸命喋っている。曖昧なことを追っかけて、さも自分のことのように喋る人間にはなりたくない。ちゃんと自分が感じたことだけを歌っていきたい。ギターケースからギターを取り出し、またしばらく弾いた。

選挙のことより、昨日の日本と韓国のサッカーの試合の方がインパクトあった。ひとりメンバーが少ないのに、韓国の選手は何が何でも負けられないという気迫で延長戦になって、何度もゴールを狙われながらも必死で守った。結局その気迫でPK戦で韓国は勝った。

選挙でどこかの党を支持して、少しは納得ある政策を取ってくれたところで、それがどうしたというのだろう。あの韓国の選手のように、一生懸命さ、必死さを真っすぐ試せる場所がなければ生きててもしょうがない気がする。僕は仕事を与えられるのではなく、自分で作らなければすぐ終わってしまう。何とか生き抜いていかなければ。

深夜、プリンを食べながら考えた。



7_25_水

アルバムの打ち合わせなどやった。最近聴いていまいちだなと思うCDは、ミュージシャンがエンジニアリングもやってたり、ずっと同じスタジオ、エンジニアとやってるもので、その内容はクオリティーはあり、安定感あるが、どうもつまらない。ミュージシャンが自分の出す音をコントロールしてしまっては面白みがないような気もする。自分の次のアルバムは、その点は気をつけたい。

今月はライブは29日に我々のイベントで、新大久保のアースダム。バーフロアで演奏予定。
来月は3日にo-nestで渚にて、キセルらとイベント。この日は久下惠生とのデュオ編成の予定。
11日は新宿で『奇跡の夜遊び』先行発売で、ソロライブ。『奇跡の夜遊び』はハマジムレコーズから8月20日からネットでまず販売する予定。紙ジャケ、リマスタリング、新ライナーが付いた。予約は昨日から受付。

東京のライブはそれくらいで、後は大阪、奈良でライブ。それからアルバムの録音に入れたらなと思う。31日は名古屋のストリップ劇場でイベント。

梅雨明けしたかと思ったが、東京はまだだった。夜、子供が寝た後、妻とかき氷のアイスクリームを食べた。僕は宇治金時が好きだが、半分しか食べれなかった。歳を取ったのかなあとちょっと思った。



7_24_火

高円寺、無力無善寺でのソロライブ、終了。
朝起きたら風邪の身体のだるさは消えていたが、喉が嗄れてて慌てて医者で薬を貰って、何とか乗り切れた。
聞きに来てくれた人達へ。

どうもありがとう。

最近のソロライブは動員が落ちていて、苦しい時期なのか、このまま状況が変わらないのかわからないが、ひるまず休まず活動を続けていかなければと思う。歌って手にしたお金を大切に使っていこう。

高円寺や渋谷の街にいる若者達が、眩しく見えた。夏がようやく始まった。

今日のセットリストを。

1/グッバイ・グッバイ
2/コーヒーとマーマレイドティー
3/LIFE
4/6月9日 5/ふたりの場所
6/仕事
7/グッバイ大阪
8/天神橋筋六丁目
9/バス通り
10/恋愛

11/小さな神様
12/高円寺
13/八月十九日
14/友達のように
15/奇跡の夜遊び
16/90年代
17/Vシネマ、カウンターで
18/赤い文化住宅のみち子
19/東京の恋人
20/夢のはなし
21/黒いくまちゃん
22/ゆいちゃん

〜アンコール〜
DOG DREAM
夜のラヴ
移動遊園地



7_23_月

昨日はほんの微熱であったが風邪で身体がだるかったので、中目黒にある区役所内の休日診療所へ行った。区役所は休みだったが、期日前投票で結構ひとがいた。家族連れが多かった。診療所には誰もいなかった。薬を貰ったらすぐよくなった。

明日は高円寺でソロライブ。この時期、最近はここでソロライブやっている気がする。セットリストも普段の新宿の会場とはちょっと違う傾向になるのが、なぜかわからないが面白い。25歳から2年間、高円寺にいた。それももう10年前の話になる。時間の経つのは早いもんだと思うが、それから色々な曲を書いてそれを並べると、結構充実していたのかもなと思うが本当のところはよくわからない。ずぼらで怠惰な自分だが、曲作りだけは休まないでやっていた。まあ日記を書くようなものだから、たいしたことではない。

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近いうち、このサイトが
http://www.toyotamichinori.com
に移行する予定。



7_19_木

江古田フライングティーポットでイベント出演。ここのお店はプログレ喫茶でライブもやっていて、何度か見に来ていたのではじめてライブがやれてうれしかった。基本的に照明などそのままなので、お客さんの顔がよく見えてこわいのだが、こういう時はサングラスをかけて視界を狭めて歌に集中するようにしてる。最後の何曲かはサングラスは外した。一時間弱、16曲一気に歌った。
イベントに呼ばれるのは有り難いが、自分の音楽をはじめて聴くひとも多い中で歌うのはかなり緊張する。お客さんはお金を払ってその場に来ていて、そのお客さん達と向かいあって歌うのは一瞬たりとも気が抜けない。小さなお店で差し向かってやるのは、厳しいと言えば厳しいが、こういう場面でないと自分は表現をつかめないとも思う。
来週やる高円寺無善寺はワンマンだが、ひどく狭いお店。だがここのお店は音の鳴りが独特で、スピーカーから音が出ていてもヘッドフォンで聴いているような独特な感じで楽しみである。

前日に友川カズキさんのライブをアピアに見に行った。毎月アピアで演奏してる友川さんだが、来月で一旦辞めると言っていた。「自分は何者にもなれなかった、もっとしゃんとしたいんです」と言っていた。友川さんは「自分はミュージシャンではない」と言う。あれほど自分のスタイルを確立して、それは揺るぎないものなのにと思うが、友川さんには色々思うことがあるのだろう。

今週はライブが二本あり、2ndアルバム『奇跡の夜遊び』の入校も終わった。そして次のアルバムのことをずっと考えている。

今日のセットリスト。

1/夢のはなし
2/カップルシート
3/飲みにいこうか
4/軽症
5/ゆいちゃん
6/ドラッグソング
7/恋人でもなく友達でもなく
8/夏の終わりの頃の明け方の雷
9/8.11.昼
10/雨がやんだ
11/マイ・ラブ
12/このみ先生
13/赤い文化住宅のみち子
14/小さな神様
15/熱海にて
16/バス通り



7_17_火

昨夜はイベント出演。休日の代々木は何ともパリッとしない街だったが、リハ終わってカフェに入ったら満員だったりした。ライブは色々な共演者達がいて、楽しかった。でも最近、自分は本当はただの音楽ファンで、ステージに上がってやる人間ではないのかもなと思う。ライブをやる他のバンドの人達と交わる度にそう思う。自分は自分でやる音楽にあまり思い入れがないのかもしれない。常に今聞いている音楽のことを考えている気がする。もっと自分の音楽のことを考えたりした方がよいのかもしれないが、自分のことはあまり面白くないのでしょうがないのかもしれない。

夜中、また曲を作った。これはこれから作るアルバムの一曲目になりそうだ。
曲が出来たご褒美として、家の向かいのコンビニで、小さなクリームパン、プリン、ホットの缶コーヒーを買って来た。

8月、名古屋のストリップ劇場でイベントが決まった。



7_9_月

特に何かあるわけでもないのに、一日があっという間に過ぎて行くのは、まだ子供が小さいからだろう。「一年は仕事、まともに出来ないよ」などと言われたりして、ふむ、確かにそうかもなと思ったりする。曽我部恵一くんにはじめて子供産まれた頃の話聞いたら、一年は赤ちゃんと同化して外で歌う気分にならなかったというようなことを言っていて、これも今になって少しわかる。

七夕の日、東京タワーは浴衣姿で訪れるカップルは入場料が無料らしい。7日は曇りだった。夜空を見上げる余裕もなかった。

育児日記を妻が付けている。いつも寝る前に書くので半分寝ぼけたようになっているのか、字は乱雑気味だがその日あったことだけでも見開き2ページにはなる。

「息子は小さな神さまみたいだ。何でも知ったような顔をしている。
今日は七夕。小さな神さまに会えてうれしい」

と書いてあった。

夜から朝にかけての時間、一瞬胸すくうような澄んだ気持ちになる時がある。そんな時、気軽に友達に会うような音楽がそばにあればいい。



7_5_木

ひとに勧められた映画がもうすぐ公開で、行ってみようと劇場のサイトをチェックしたら、毎晩のようにトークイベントがあって、そのラインナップとスケジュールを見たら何だか気持ちがさめてしまった。殆ど毎晩トークイベントが入っている。
トークイベントを外して行けばいいのだが、調整するのも面倒くさいし、映画を見る前に誰かの付加価値がつくような言葉は聞きたくないなんて思うのは僕だけだろうか。後、作品がつまらなくても、イベント見たのでまあいいかって思ってしまったりもする。
と言っても自分も映画館でのイベントには何度か参加したことがある。参加する方は誰かに会えるし、終わったら飲みに行ったりして楽しいものではあった。

大阪にいた時は、大抵のものは盛り上がらず、それが当たり前だった。東京では割合みんなで盛り上げようとするのは、あたかかいと言えばあたたかいが、その雰囲気が時に居心地悪かったりする時もある。

観客も少ないし評価もされないけど、そこには何か明日を照らすものがあって、それを嗅ぎ付ける人間達の動物的な連帯感というのが、ライブハウスやミニシアターにあったと思う。
今は情報をどんどん発信していかなければ、埋もれていくし、何かやってもウンともスンとも言わないことも多い。

毎晩トークイベントやるくらいの攻めの姿勢は、ある意味「頑張ってるな」と思わせて心強い。やはり行けたら劇場に行ってみよう。



7_4_水

久しぶりにハードカバーの新刊書籍を買った。面白そうなのですぐに一気に読みたいが、勿体ないのでなるべくゆっくり読もうと思う。
最近はCDはネットで買うことが多く、お店でときめいて買うことが少なくなってしまった。渋谷のタワーレコードも最近一階と二階が改装されて、TSUTAYAや新星堂のような感じになった。それでも前を通ると必ず寄ってはしまう。古いブルースや落語のCDは欲しい。少し前に買った寄席囃子のCDは面白かった。三味線と太鼓と笛の編成。1968年の録音で音もよかった。

平日の新宿の末広亭に入った時、お客さんの少なさに驚いたが、後ろで出囃子を演奏している人達が気になった。漫才やマジックなどでは、変わった出囃子が鳴って面白い。ヨドバシカメラのテーマなんかもあった。
雑誌『en-taxi』で立川談志が、「落語家は知らないけど、落語の人物だけが、人生のウソを知っている気がする」と言っていて、平日の寄席を思い出した。お客もあまり笑わず、高座の噺家さんもそれほど気合い入ってない風にも見えたりして、でもあの空間が信じられるのはなぜだろうと思う。



7_3_火

例の事件のあったエキスポランドの側には万博公園があって、太陽の塔が立っている。大阪の北摂で育った僕は、その太陽の塔が子供の頃から何となくトラウマとは違うが、妙なイメージとしてずっと心に残っていた。
最近になって帰省の折りに万博公園に行くようになった。公園自体は太陽の塔があって緑があって、特に何があるわけではない。この間行った時、芝生で女性がひとり座って何かを摘んでいた。
それがクローバーなのか、何なのかはわからない。女性は二十代と思われ、大人だがどこか子供っぽさのあるようなひとだった。遠くから見たので、顔はわからなかった。
ただ、その女性がひとりで芝生に座ってものうげな様子だったのが、ふと気になり、色々想像する。

考えてもしょうがないことをよく考えてしまう。
ギターをつま弾き、缶ビールをちょこっと飲みながら、夜を過ごしている。



7_2_月

夕方、渋谷のドトールで友人と作業。途中から店内のピアノで生演奏が始まった。曲はドラマでよく流れてるようなベタな曲だったが、ちょっとセンチな気分になってしまった。

2ndアルバム『奇跡の夜遊び』の再発作業がようやく終わりそう。95年に録音して、96年にリリースされた音源。10年以上も東京にいるんかあって思ったが、そんな実感がまったくない。自分の心はどこをさまよっていたのだろうか。と、またどうでもいいことを考えながら帰った。

AZUMIさんが大阪の番組に出たもの。
http://www.ktv.co.jp/movie/index.html
番組内で「ああ、天王寺」を演奏している。「大阪のブルースマン」と称されることが多いAZUMIさんだが、この曲はセブンス・コードはちょっとしか出てこないし、ブルースの曲調ではない。不思議だが、王道のようにも聞こえる。
新幹線に乗った時、窓の外を眺めると殆どは「田舎」の情景で、その小さな町々の小さなお店でずっと歌っているAZUMIさんは本物なんだと思う。かっこいい。



6_30_土

29日、O-nestでのイベント終了。リハが終わった頃から雨が降って、外は大変蒸し暑かった。nestのフロアから見る渋谷のラブホテル街の情景が、濡れていた。「雨に煙るメリーゴーラウンド」、佐野元春の歌詞の一節を思い出していた。

聞きに来てくれた人達へ。

どうもありがとう。
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久下さんとやる時は、歌とか音楽じゃなくて、肉のぶつけあいみたいになってしまい、やりながら「あちゃー」と思ったりしたが、その中から出てくるのが本当の歌なのかなあとも思った。
ひとりでやる時もそういう感じにならなくては。
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久下さんに「子供産まれましたよ、育児結構大変ですねー」と言うと、「やっとわかったか」と少し笑いながら言われた。
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今日の昼は家で余り物などをおかずにしてご飯を食べた。最近食卓にらっきょうが無いと落ち着かない。
そういえばちょうど去年の今頃共演した友川カズキさんは、らっきょうを自分で大量に漬けていると言っていた。今年も漬けて、ライブの時に持って来てみんなに食べさせているのだろうか。また友川さんのライブに行きたくなった。



6_28_木

スタジオ練習の後は、いつも家までの途中にある安カフェに立ち寄る。ここでコーヒーとあんパンを頼むのだが、今日はあんパンがなかった。
ここの安カフェはカウンターの女の子達がみんな可愛い。顔が小さくてキュッとした子が多い。少し水っぽい感じもいい。店員は女の子だが、お客は夕方はおばさんが中心。禁煙席の一階でiPod nanoで音楽を聞きながら、ライブの曲目を考えた。

ギターを鳴らして歌をうたうという行為は割と誰でも出来て、そんなたいしたことでもない。でも、自分が今まで生きてきてそれが一番過激でロマンチックな行為だなと思うのは、僕の勘違いか思い込みなのかもしれない。でも、ここまで来たら全力でやり抜くしかないのかなと最近思う。



6_27_水

午後、スタジオのある駅までのひどく急な坂道をのぼっただけで、身体中から汗が吹き出る。ギターと機材を持っているせいもある。これは夏の練習はハードだなあと思うが、それはそれで鍛えられる部分あるのでよいかもしれない。
銀行で家賃の振込。今の家賃の半分だったらなあといつも思う。

スタジオで「グッバイ・メロディー」を練習。この間の大阪ではラスト曲前で歌った。京都で鈴木祥子さんとやった時もこの曲が最後だった。最近やっとこの曲がつかめてきた。
この曲は松江哲明監督によるプロモーション・ヴィデオがある筋では評判がよかった。邦画というか、映画学校のような品のよさとサウンドのやわらかさが合っていたのだと思う。独特な世界観ではあった。別のフィールドでのイベントで上映すると失笑が起こって、その対極の反応が面白かった。
PVでの情景より自分にとってはもっとすごい情景が何となくあって、それが描けそうでなかなか描けなかった。自分で言うのはおかしいが、歌詞とメロディーのよさに何となく流されて、今まで本気で演奏出来なかったような気がする。そういえばレコーディングではトリオでの演奏で、アナログ・テープに一発録音した。品がよいと言えばそんな感じの録音にとどまっていたかもしれない。

やっとそこから脱却して歌えるようになったのは、ありきたりだが子供が出来たせいだと思う。どういうことなのか自分でもわからないが、歌ってて感じるものが今までと確実に違っている。
深作欣二が壇ふみとの対談で、「自分は四十を過ぎてから子供が出来たが、世界観が一気に変わった。物をつくる人間ならば、子供は作っておいた方がいい」と発言していた。「仁義なき戦い」を作る前に子供が産まれたらしい。



6_26_火

夕方スタジオで練習。エレクトリック・ギターでの個人練習は、つい轟音を出してしまって、しばらく耳が聞こえなくなったりするので、今日は気をつけて音を出した。ずっとアコースティック・ギターを弾いていると、エレキでのアンプからの出音が微妙に遅れているように思う時もある。真空管のアンプはトーンが温かいので、そう感じる傾向もあるにはある。

帰宅の途中、近くのパーキングで、個人タクシーの車を洗ってる親子がいた。ドライバーさんであるお父さんと、小学生の女の子。女の子もお父さんと一緒に車を洗っていた。楽し気な光景だった。



6_25_月

週末、昼バスで大阪へ。深夜バスには何度も乗ったことがあるが、昼バスで行くのは初めてだった。朝8時10分に東京駅発、16時過ぎに千里ニュータウン着。半年程放っていたiPod nanoで音楽を聞いていると、意外に8時間あっという間だった。もっとバスに乗って、遠くへ行ったみたいとさえ思った。
それにしてもこれだけ音楽を集中して聞いたのは本当に久しぶりで、自分で録音したAZUMIさんのライブを繰り返し聞いていた。

今日、帰京。今週は金曜日にO-nestでイベント。ドラマー久下惠生さんとやるのは去年暮れ以来。久下さんのソロ・パートの時間もあり、何をやってくれるのか楽しみである。僕と久下さんのデュオも何をやるかまだ全然決めていない。久下さんも僕はライブはそれぞれ続けているので、その時その時のお互いのものをぶつければそれで面白いものになる。準備やリハーサル、打ち合わせもなく、人前で演奏してお金を取るといのはいい加減なことかもしれないが、自分がそういうものが好きだから仕方がない。

その時の生き様を素直に出すのがロックだと誰かが言ってた気がするが、生き様を素直に表現出来る人間なんか信用出来ない。隠そう隠そうと思っている部分が強くあるから、ひとは表現に向かうのだと思う。
そして、その隠そうと思う部分が崩れ落ちて一瞬でも見れたらいいと思う。それが自分の思うロックのライブだと思うが、どうだろう。

明日からテレキャスを鳴らし続けよう。



6_21_木

夜、終電のひとつ前の山手線で帰宅。ホームで待っている間、反対の「池袋止まり」に乗ってみたい衝動に一瞬駆られたが、我慢して「大崎止まり」に乗る。椅子に座ったら眠ってしまって、ひと駅乗り過ごしてしまった。眠気が来ると疲れも一気に出るのか、身体がだるいが、駅を降りて、ひと駅前の自転車を置いてある所まで歩くことにした。
川沿いをとことこと歩く。あまりひとはいない。インド人の男性二人が仲良さそうに喋りながら歩いていたのとすれ違ったくらい。この辺りはインド料理屋が多い。道にゴミ袋がいくつか捨てられていた。都心ではあまり見ない光景だ。この辺りはゴミにはあまりうるさくない気がする。

橋のそば、鰻屋の向かいに置いていた自転車に乗って帰った。



6_20_水

関西ライブ三本、終了。大阪、京都、大阪と連続で、ちょっとしたツアー気分を味わえた。
大阪では新しいラリビーのギターではじめて演奏。弦が切れなくてよかった。永江くんとはカバーを色々遊んでやった。
京都では鈴木祥子さんとのジョイントで、終わって京都らしいお店で飲んだ。最後はまた男四人で朝まで。久しぶりだったが濃密な時間で楽しかった。皆酒が強いのか荒れないが、適度に荒れる感じもあってよかった。
ライブで歌われた祥子さんの「メロディー」という曲がずっと心に残っている。東京の夕暮れの、平凡だが一番素敵な情景が浮かんで来るようだった。この日のライブの感触は、ずっと忘れないでいたい。

大阪、次は8月18日(土)難波ベアーズで、『奇跡の夜遊び』再発記念。ゲストは松本亀吉(溺死ジャーナル)。

テアトル梅田のレイトショー『赤い文化住宅の初子』の上映前に少し演奏した。昼京都でチェックアウトして、大阪に戻りはじめ扇町公園で練習していたが虫に刺されてきて、まだ時間はかなりあるので、急遽ホテルに入りそこで少し休んで練習した。
大阪にいた頃、シネマ・ヴェリテという阪急東通りの地下のミニシアターのレイトショーによく行っていた。繁華街で周りは飲み屋で賑わってる中で、週末地下にこしょっと潜って行く感じが好きだった。スタッフの女の子も雰囲気ある感じだった。
テアトル梅田はロフトの地下にあり、辺りはお洒落な感じでスタッフは白いシャツを着た男性ばかりだった。ちょっと高級な感じがした。最近はミニシアター系の映画が入らない、情報雑誌『Lマガジン』の情報欄がピックアップのみの紹介になった等、宣伝の方が話してくれた。

東京は発信の量は物凄くて、それを振り分ける役割のようなセカンドシティ大阪のように思っていたが、もうそんな感じではないのだろうと思った。ライブハウスのスケジュールもピックアップのみしか載らないなら、売れるものはますます売れ、売れないものはますます売れなくなるだろう。それは大阪に限ったことではなく、東京も同じだと思う。
大変と言えば大変だが、自分はギター一本で歌うということをもっともっと面白くしたいとしか考えていないのであまり関係ないのかもしれない。

東京に戻り、近所の松屋でカレーを食べた。店員の女の子は金髪で顔が小さく目付きが少し鋭く、細い身体つきをしていた。なんで東京に帰ると、まずい食い物を流し込みたくなるんだろうと思いながら、カレーを食べた。



6_14_木

16日の大阪は永江孝志くんとのジョイントで、90分ソロの演奏予定。17日は鈴木祥子さんと歌合わせ。一曲ずつ語りながら、曲を交互にやっていく予定。

今日はスタジオに3時間入った。何をやっていたのか覚えていないくらいあっという間だった。

6月29日のO-nestのイベント。サイトから前売り料金でのメール予約も開始。



6_13_水

夜、NHKの番組に佐野元春が出演。スタジオライブで演奏。何気に見ようとしたが、見始めたら手に汗をかいてしまった。何だか佐野さんに会ってるような気がして、緊張したのかもしれない。
新作『COYOTE』はかっこよかった。最近のホーボーキングバンドのメンバーではなく、新しく若手ミュージシャンと組んでやっていて、一気に聞かせて、声がとても近くで聞こえるレコードだった。曇り空の下、出掛けたら今日はちょっといいことがあるかもと思わせる。

サウンドは奇をてらったものはひとつもなく、前作『THE SUN』のような凝りに凝ったアレンジもない。ひとつ間違えればありきたりのロックンロールになるところを回避しているのは、佐野さんの気合いとしか言いようのないスピリッツが溢れているからだと思う。
色々な表現物が味わった後、ディテールばかり残ってしまうのが最近多い。それはそれで面白みはあるのだが、もっとドーンとしたものが残るだけでもいいのになと思う。

『COYOTE』の中では「ラジオ・デイズ」という曲が好きで、スタジオライブでもやってくれた。ラジオを題材にした曲は大体いい気がする。佐野さんの「悲しきレイディオ」は名曲。自分の「深夜放送」も悪くないかもしれない。最近演奏していないので、今度の大阪、京都のライブで気が向いたらやってみよう。



6_12_火

大阪のライブのことを考えると、いつも緊張する。大阪から東京に出て来たのは、1995年。その頃は大阪でのライブは年1,2回だったか、あるいは殆どやらない年もあったかもしれない。あの頃はライブをやることがとにかく苦手で、後、東京に出て来た自分が大阪でライブをやることの気恥ずかしさもあった。
東京で何してんねん、とは自分の曲のタイトルだが、東京で生きている自分の色々なものを大阪の人達に見透かされそうなのがこわかったからだと思う。自分の生きることへの迷いがずっとあったせいだ。
東京に出て来てラッキーなことにレコードをコンスタントに出せて、ある程度露出していったから少しはよかったのかもしれない。今思えば20代の自分は信じられない程生意気で子供だった。たまに思い出してわーっと頭を抱えてしまいそうになるが、でもどこかであの頃生意気じゃなかったら使い物にならなかったよなとも思う。若くして「いいやつ」が今多すぎる気がする。つまらない。

大きなラリビーを手に入れて、スタジオでガンガン鳴らしている。もう一度何かを呼び起こしたいので、とにかく大きな音でギターを弾いている。



6_10_日

昨日の朝方、5時半頃息子が泣いてたので、妻が起きておむつを換えて授乳していた。僕も目を覚まして布団の中からぼんやりと二人を見守っていた。ふと携帯に目をやるとついさっき着信があった。こんな時間に電話なんて何だろう、何か大事な緊急の知らせだろうかと思って留守電を聞こうとしたがメッセージはなかった。着信があった相手は妻との共通の知り合いで、妻の携帯にも着信があった。
授乳して少し落ち着いて妻がその相手に電話した。別にたいしたことでなかったようで、授乳しながら対応している。僕にも換わってくれて、電話の向こうの相手は「やあ、どないですか」という感じで別に本当に急用ではなかったみたいだ。一瞬怒りで血の気が引いたが、どうも相手の人達は酔っているらしいと気づいた。酔っぱらっていなかったら、こんな時間にひとの電話は鳴らさない。それがどれだけ相手の迷惑になるかわかるはずだ。彼等は普段ちゃんとしている会社の人間であるからそう思う。
酔っぱらいに怒るのは怒り損になる。どうせ相手方はちゃんと覚えていないのだろう。

なんかうんざりすることが昨日あったなあと思いながら、今日は電車で小一時間揺られて神奈川の港南台という街へ行き、AZUMIさんのライブを見た。小さなレストランバーで、地方によくある感じの若者がやってるかっこいいお店だった。20人も入ればいっぱいのお店で、立ち見も出る中でライブが始まった。照明もなくPAシステムも簡素だが、十分素敵なライブだった。2部構成でたっぷりやってくれた。
チャージは1000円だから、AZUMIさんはそれほどの稼ぎにはならない。それでも次は飛騨高山で演奏するらしく、一年の殆どをライブツアーで生活しているAZUMIさんは、しっかりと稼いで生きている本当のプロだ。
一部と二部の休憩中に僕が座っているテーブルに来てくれて、少し話してくれた。相席だったグループの人達はAZUMIさんの知り合いで、彼等に僕のことを紹介してくれた。物凄いテンションのライブをしているのに、その休憩中とはいえ気遣いが出来るひとはそういない。
ギター一本ぶら下げて、全国を回り歌をうたうAZUMIさんの音楽は最高だ。あたたかくて切なくて、面白くて激しい。

帰りの電車の中、自分はあんな大きくてやさしいひとにはなれない、だけどいつか家族でAZUMIさんのライブを見に行けたらとてもいいなと思うと、なぜだか無性に嬉しくなった。



6_8_金

18日(月)、大阪のテアトル梅田で『赤い文化住宅の初子』上映前にインストミニライブをやることになった。上映は21:10からで、上映前に少し演奏する。月曜の夜のレイトショウにひとは来るのだろうか。この間の渋谷は昼間だったから、夜の劇場でひっそり演奏するのはドキドキする。

夜、五反田で高校時代からの友人と飲んだ。彼と飲むのはいつも2~3時間で、その少し短めの時間がいいのかもしれない。飲むペースは自分よりもはるかに早いが、それが気にならなく、心地よいのは友達だからだろう。
飲みに行くのは好きであるが、ひどく酔ったり、一緒にいて面白くないなと思うひととは自然に会わなくなってることに気づく。そういえば大阪ではひとりで飲むような店がたくさんあって、酒とは本来ひとりで飲むものかもしれないのかなとも思う。

ある落語家の高座への心がけに「喋った分だけ聞く」というのがあった。自分のライブで言えば「歌った分だけ聞く」というものだ。ライブのことはライブの時にしかわからないもので、普段考えても何にもならないが、「歌った分だけ聞く」というのはひとつの心がけとして持っていたい。

そんな曖昧なことをひとりつらつら考える時間というのが、ひとりで飲む時間なのかもしれない。



6_7_木

近所で今かなり大きなマンションが作られている。そこで警備員をしているのは、高齢のむっくりとした小柄で顔の黒い女性で、いつも前を通る時ちょっと気になる。
昼過ぎ、家の前をその女性が自転車に乗って走っていた。昼食に食べに出たのだろうか。こういう仕事をしているひとこそ、腹いっぱいおいしい物を食べてほしいが、実際はお昼は弁当で倹約しているものだ。

ライブで一曲一曲歌って、CDを一枚一枚売っていく生活は経済的には苦しいが、精神的に辛いことはない。ずっとお客さんに頭を下げる仕事に憧れていた。

夜、山手線の中で女子高生がおにぎりを頬張っていた。結構可愛い子だったがその食べっぷりは元気で、子供の食べ方はいいもんだと思った。



6_5_火

夜遅く、駅から家までの帰路を歩く時、どうして「トボトボ」と歩くのだろうか。と考えながら、やはり今日もトボトボと歩く。橋を渡る時、この川がもっと広くてきれいで、山があって、海も近くにあれば、少々のことで悩んだりしないだろうなと思う。
川をずっと下った橋には電車が通り、電車の走る側に住むのも悪くないなと思う。終電が去った後は、しーんと辺りは静まり、その静けさは気持ちいいんだろうなあと思う。

倉敷に祖父の家があった時、そのちょっとした丘の上から街中を走る列車が見えた。夜、その列車の灯りを眺めていたことを思い出すと、なんてロマンチックだったんだろうなと思う。もう一度あの光景を眺めたいが、それは叶わぬ夢だろう。

叶わぬ夢を形に出来るのが歌かもしれない。明日にはギブソンのアコギがリペアが終わってる頃だろうから、またコードをマホガニーのボディーに響かせて、歌をつくりたい。



6_4_月

近所のスタジオにテレキャスター持って、個人練習。JCが調子悪いみたいで、マーシャルの小さめのアンプで鳴らす。何も考えず歌詞カードも使わず、ひたすら音を出していたら、色々なことを考えたり、色々なことを思い出した。旅に出てたことや、たくさんの人達のことを。エレキの音は切なさを呼ぶのかもしれない。

甘い音のギブソンのアコギで激しく音を出すような弾き方になっていたせいか、久しぶりのテレキャスターでは以前とはかなり違う弾き方になっていて、少しキレがよくなったかもしれない。エフェクターも久しぶりに使ってみたので新鮮だった。やはり自分はスタイルは決めるタイプではなく、たまに変えてやる方がよいみたいだ。

帰って、みょうが等を入れたみそ汁、塩サバを焼いた。



6_1_金

もう6月。今年は早いな、もう終わったなんて思ってしまうが、諦めてはいけない。今月は大阪で永江孝志くんと、京都で鈴木祥子さんとのそれぞれジョイントライブ。こういう軽くて面白い企画というのは、関西での方がやりやすい。東京では適当な場所がなかなか無かったり、あってもハコ代が高かったりすると、つい敬遠気味になってしまう。
29日は自主企画で渋谷O-nestにて。ホース、core of bellsと共演。僕は久下さんとのデュオで出演。久下さんのソロもあり。たまには若いバンドとぐちゃぐちゃしたイベントしてみたかった。DJは友人の女性シンガーが変名で参加してくれる。DJははじめての経験なので楽しみ。

夜遅く、キッチンに腰掛けて携帯の待ち受け画面の息子の写真を眺める。目を開いて、無邪気に笑っているようだ。ずっと見ていると、「父ちゃんよう」と声が聞こえてくる。愛しくて、少しせつない気持ちにもなる。子供が出来て逃げ出す父親というのは、ひょっとすると子供の無邪気さがこわくなって逃げ出すのだろうか、などど考えた。
カップラーメンを食べ、缶ビールを一気に飲んだ。やり残した仕事も放っといて、2階に上がってすぐ寝た。



5_30_水

久しぶりに家で自分で食事を作った。スーパーで食材、朝ごはん用のアジの開きなども買った。みそ汁には赤だしも混ぜた。そういえば大阪の定食屋のみそ汁は赤だしが多かったと思ったが、最近は違う。本場の赤だしを飲みたければ名古屋がいいのだが、あの赤だしはちょっと濃すぎる感じもする。

この間渋谷のアピアで見たAZUMIさんのライブがすごくて、ずっとそのことばかり考えている。ステージに出て来て、セッティングしている時のAZUMIさんの目がすごいきれいで、思わず動揺してしまった。ライブが終わって、AZUMIさんと交わした言葉もずっと何度も反すうしている。グレン・グールドが好きや、と言われて、すぐ納得した。
ライブは生ギターをマイクで拾っているだけなのに、色々な音がした。そして、AZUMIさんの歌の言葉は無駄がなくて、わかりやすくていい。音楽的には様々なものが入っているが、歌はどれもラブソングで、せつない。
大阪のことを歌った「天王寺」という曲が気になった。次のアルバムに入るようなので楽しみ。

今月は25日のソロライブ、27日に映画『赤い文化住宅の初子』上映前にミニライブをやった。どちらも終わってみると、反省だらけだった。次からは気合いを入れ直さなくてはと思う。



5_23_水

昨日妻が出産。予定日を二週間過ぎて色々不安であったが、大きくて元気な男の子が産まれた。立会ってよかった。命懸けで産んでくれた。

赤ちゃんは、小さい。泣くと、顔も身体も赤くなる。「赤ちゃん」という言葉通りだなと思った。とても小さい手は、指の形が僕に似ていた。そっと指を絡めると握ってくれた。



5_17_木

劇伴音楽をやった映画『赤い文化住宅の初子』が12日から公開された。劇場でのインストミニライブも27日(日)に決定。
サントラ盤のCDはサイト通販とライブ会場で販売。試聴も2曲アップ。
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ずっと冷凍庫に余ってたいわしを、家の前の塀に置いてみた。塀には近所の猫が通るみたいで、たまにチリチリと鈴の音がする。いわしを置いて、5分もしないうちに鈴の音が聞こえてはっと塀を見ると、もういわしは無かった。あっという間だった。
何となく家に居てさみしいのでやってみたが、余計にさみしい気分になってしまった。



5_1_火

昨日、今日と夜半から雨。夜、雨が降ると何だか落ち着く。先月のソロライブ以来、ケースで休ませてたギブソンLG-2を取り出して、弦を張り替えた。弦はマーチンのライトゲージ。この弦が幾つか試した中ではよかった。500円と安いので、すぐ張り替えられるのもいい。
マホガニーの甘く乾いた音で、ポロポロとアルペジオを弾きながら、目をつぶって様々な情景を思い浮かべる。
それは風景であったり、女性であったり、友人であったり、実在するようでしない人物を想像したりする。人物なのか物なのか、何だか色々なものがぐちゃーっとなって、さっぱりわけのわからない光景になったりもする。
子供の遊びみたいなものだが、楽器を演奏するということはそういうことではないかと思う。真面目にやっててもしょうがない。

夜中なのでカップうどんが食べたくなったり、ちょっと発泡酒が飲みたくなったりもする。玄関を出て10秒も歩けばコンビニなので、いつでも買えるのだが我慢している。



4_30_月

先週金曜日、横須賀に松山千春コンサートを見に行った。春のツアー「自壊」の初日。品川から京浜急行で小一時間。思ったより横須賀は遠かった。地方っぽい中ホールで、並んでるお客さんも東京とは違って、みんな地元の人達が連れ立って来ているようだった。
コンサートは1曲目が「かざぐるま」で驚いた。昔の「MY 自転車」なんて曲もやってくれた。夕張の件やヤクザとの付き合いなどのこともMCで話し、1部は「すごく好きな曲」という「僕なら」で終わった。この曲は自分もひそかに好きなラブソングで、まさか今日聞けるとは思わなかったのでうれしかった。
もうすぐ出る4曲入りシングル「自壊」から、3曲やってくれた。本編のラストは「自壊」で、何とも悲しい曲だった。
「長い夜」や「恋」などヒット曲はやらなく、今一番歌いたい曲を並べてコンサートだった。パターンとしてはいつも同じだが、その時の状況を率直に話し、その時の一番新しい歌を常にやってくれる。「楽しい」よりも「面白い」コンサートなので、また行こうという思いになるんだなと思った。

今月は色々なことを考えたり思ったりする時間が多かった。どうでもいいこと、まったく生産的でないことを考える時間が好きで、何にも形にならないのもいい。しばらく曲作りを休むのもいいかもしれない。



4_25_水

前スタジオ盤『東京の恋人』発表以降の曲を整理していたら、一回しか歌ってない曲の歌詞が出て来て、それが割とよかった。ちょっとややこしくて、面白い。ただメロディーが今ひとつで何となくボツにしてしまっていた。

最近の自分の曲は割とよいと思うが、まとまりすぎている感じがする。何回か歌ってたら飽きるかもなあと思うが、意外に軽くて短い曲は飽きないのかもなあとも思ったりする。
ライブをやっていて、曲が観客に吸い込まれている感じがする時がやっぱり一番「やった!」と思う時だが、最近のはそこそこのような気もする。悪くはなないが、お客さんも自分も安定してる。

どちらにしても去年から今年にかけて曲はたくさん書いている。いつも「売れよう」とか「お客さんたくさん来てくれたらいいな」と思っているが、実際曲を作る時は自分がスリリングなものをただ求めるだけで、結果的にサビがなかったり何となく平坦だったりして、売れるものではなくなるが、それで自分は満足だったりする。

そろそろアルバムとしてまとめたい。「名曲揃いになる」なんて、ミュージシャンなら誰でも自分のアルバムに対して言う言葉ではあるが、今度の自分のアルバムは「佳曲揃いになる」とは言える。
アルバムを作る時は、いつも借金が出来てしまう。生活を壊してまで集中しないと出来ないのはしょうがないのか。かと言って僕の売り上げくらいだと、生活費が出る程の予算が出るなんてあり得ない。だからアルバム制作に入るのは、楽しみな反面怖い。

ということをつらつらと考えながら、夜中、納豆をアテに缶ビールを飲んでいた。
そして、また新しい曲を作りたくなり、また作りかけている。



4_21_土

新宿でソロライブ。土曜日のライブは久しぶりで、お客さんの雰囲気も週末って感じで、またいつもとは違うライブになった。
アコギはピックアップは使わず、マイクで音を拾った。その方が弾きやすいなと今更ながら気づいた。

前日に渋谷アピアで友川カズキさんのライブを見に行った。歌を聞きに行くということを自分もお客さんで見に行くと、より何かが掴める気もする。友川さんはMCも面白く、その時の自分を正直にさらけ出しているのが、なぜか泥臭くなく、軽妙でかっこよかった。

自分のライブもまだまだ勉強しなければならない。

聞きに来てくれた人達へ。
どうもありがとう。

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4.21 新宿シアターpoo

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