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2_28_火 寒い日だった。久しぶりにダウンジャケットを着た。 夜、原宿のハマジムへ。竹下通りを通って行くのだけど、原宿は若者達がキラキラしていていいなあと思う。渋谷とは違う、ちょっとした遊園地みたいな気分になる。 ハマジムの夕食の出前の時間だったので、銀ダラの煮魚定食を注文してもらう。 打ち合わせの後、渋谷で友人が4月にO-nestでやるイベントの打ち合わせをおでん屋で。 今年上半期の色々な事が決まってきた。 やりたい事全部やって、きちんと利益も出さなければ。 2_26_日 昨日は東京都現代美術館へ「No Border - 「日本画」から/「日本画」へ」を見に行った。 渋谷から地下鉄の半蔵門線で30分、清澄白河という駅で初めて降りた。 この辺りは下町で雰囲気は独特。ぶらぶら歩いて、美術館へ行った。 到着したが周囲には人間はいなくて、一瞬休館日なのかと思ったがちゃんと開催していた。 中はそこそこ人はいた。 展示は30代の作家達の作品で、皆大学で日本画を学んで、今はそれぞれ自分のスタイルの作品を作っている。 面白かった。 大きな絵を見るのは久しぶりなので、それだけでも圧倒された。 特に、町田久美、松井冬子、三瀬夏之介の作家の作品は、これからも見てゆきたいと思った。 そう言えばこういった「芸術」というものは、僕にはあまり馴染みがない。 作家と言っても普段は大学で教えていたり、作品が画廊で高価な値段で買われているのだなと思うと、醒めてしまう部分もある。 でもそういった状況の中でも、こういった力強く面白い作品を見るとすごいなあと思ってしまう。 絵を見るのはスポーツを観戦しているのに近い気がしていて、大きな紙に肉体を使って表現をするというのは、気力と体力の極みだなとも思う。 今、大体の表現の落とし込みはコンピューターでやるようになってきている。 音楽、文章、映像はコンピューターで制作するのが普通である。 そうなると完成のデータがコンピューターにあれば、それをサーバーにアップしてしまえば、一応発表ということになる。 ネット環境が良くなれば、CDと同クオリティーのものが普通にネットで聞け、メールで送信出来たりするのだろう。 パッケージがどんどん要らなくなってくると思う。 今回の展示を見終わって、販売されている目録を手にしたが、それで見ると、よかったと思う作品もピンと来なかった。 ナマの原画を見たせいもあるが、展示の絵を見るという事もライブなんだなと思った。 そして皆、何か強烈なコミュニケーションへの不安というものを抱えて表現しているのだなと感じた。 表現に触れて、このひと(達)がこれから生きてゆくのは大変で長いぞと思った。 そんなこと思うのは本当に滅多にないが、胸が熱くなり、あったかくなって心強くなったのも確かだった。 2_25_土 朝、医者で喘息の薬を貰う。抗アレルギー剤というものを新しく出して貰ったら、それが結構高い薬だった。 薬を飲むと身体がだるくなってくる気がするが、最近調子がよくないので、しばらくは我慢して飲み続けよう。 昨日は雨の夜だったので、部屋でアコギをずっと弾いていた。 僕がギターを弾く時と言うのは、それはイコール曲を作るということで、昨日もポロポロと色々産まれて来た。 ギターを触ると曲が出来すぎるので、あんまりギターには近づかないようにしている。 不思議なのは調子が悪い時程、曲作りにおいては上手くいく。 いい曲は風邪をひいた時に作った曲が多い気もするくらいだ。 この間新宿三丁目の居酒屋でイベントがあり、そこで佐内正史と色々話した。 佐内さんは、もうすぐフィルムが無くなるからどうしよう、と言っていた。 デジカメに簡単に移行すればよいというものでもないらしい。 音楽のレコーディング現場は割とずっと過渡期で、アナログも進化して、デジタルも次々ヴァージョン・アップされている。エンジニアはそれに付いて行くので精一杯だと聞く。 リスナーが聞く環境も、ステレオ、ミニコンポ、ラジカセ(という言葉も死語かもしれない。カセット・テープも消滅しそうなので)、CD、MD、PC、iPod...と選択肢はたくさんある。 レコーディングや、音を聞く環境の事を思うと、複雑になってきたなあとは思うが、曲を作る方法はずっと同じで、声を出し、ギターを弾く事に変化や進化はない。 あると言えば、自分の声が歳を重ねると衰えてゆくのかなあという事で、その事も別にシリアスではない。 歌が出来るというのは、未だにとても謎で、自分でもその仕掛けがよくわからない。 よくはわからないが、出来る時というのはピタッと来る何かがあって、その何かとの触感はちょっと色っぽい。 昨日、川本真琴さんと電話していたら、スタジオで新しい曲をレコーディングしたと聞いた。 アナログで録ったん?と聞くと、えー、どっちだったっけ?、と言ってて、川本さんらしいなと思った。 昨日寝る前に繰り返し聞いていたのは、羅針盤の『むすび』とリトルハヤタの林良太くんのソロ。3曲入りの物を送って貰った。 どちらも録音の事などどうでもよいと思うくらい、聞いていて気持ち良くて酔ってしまった。 自分の新しい曲も、そろそろ録音考えよう。 2_21_火 昨日は錦糸町のホールで、矢野顕子さんのリサイタルを見た。ピアノの弾き語り。矢野さんの生は初めてだったので、緊張した。 オリジナルもいいけど、カバーもよかった。くるりの「ばらの花」は素晴らしかった。最後はBOOMの「中央線」。アンコールの最後でこの曲をやるとは思わなかった。 弾き語りのカバー・アルバムの傑作『SUPER FOLK SONG』は、大阪にいた頃に聞いた。その時は中央線というものを知らなかったが、何となくイメージ出来た。 東京に来て、何度も中央線に乗ったことがある今でも、そのイメージはあまり変わらなかった。 歌をうたうひとは、オリジナルを作れたら偉いというわけではなくて、へたなオリジナルを作ってるよりは、カバーを自分の解釈でやるひとの方が素敵だと思う。 僕は最近ひとのカバーをあまりやってないので、またトライしたいが、同時代の曲でうたいたい曲がいい。 それでも矢野さんがすごいと思ったのは、新曲が常にいいと言われたい、とMCで言ってて、実際新曲も面白かった。 雨だったが、清々しい気分になった夜だった。 2_18_土 一晩で未発表音源集の粗編を仕上げた。 まだ冷静にじっくり聞けないが、何となくもうこれだという気がしている。 CDRコピーを友人達にメール便で発送。 祐天寺駅前で撤去された自転車を保管場所へ取りに行く。 駐輪所に払う100円が勿体なくて東急ストア前に置いていたが、帰り見つからなかったので結構ショックであった。 保管料の3000円はきつい。喘息の薬を貰いに行こうとしてたが、もう少し我慢しよう。喘息は予防が治療というもので、薬を常備していたら安心で発作は出なかったりする。 保管場所へ行き自転車をすぐ見つける。働いている人達は胸に「人材センター」と書いてある。自分の父親と同じ年代くらいの人達だ。 彼等に罪はまったくないが3000円を払う時僕は不機嫌に金を出して、すぐに自転車を走らせようとしたら、「油注しましょうか」と後ろから言われて、一旦自転車を停めた。 油を注してくれる皺の深い初老の手は、老いぼれているがこわい凄みがあった。 自転車に乗りヘッドフォンで1993〜1995年の未発表音源の粗編を聞きながら、ふと僕のこの10〜12年は何だったのだろうと思う。 ただ、何の証になるのかわからないが、これは自分にとって何らかの証になるとぼんやり思う。 2_16_木 昨日は終電を逃したので、渋谷から歩いて帰った。 ニューバランスの1500を履いているので、足は痛くなく気持ちよく歩けるが、途中から段々雨が強くなってきた。 風邪ひきや喘息の発作に気をつけなければいけないが、こういう時は頭がぼーっとしていて、あまり考えが働かない。 雨に打たれながら、帰宅した。 大阪の松本亀吉さんから1994〜1996年の僕のカセット作品が届いた。 少し部屋を出てた時に宅急便の不在通知が入っていて、これは一刻でも早く受け取らなくてはと思ったので、すぐにドライバーさんの携帯に連絡して、届けてもらった。 カセットテープの音はこもってて、いい。 こもっているのが、やっぱりかっこいいと思った。 音の向こうで何が行われているのか、わからない感じがたまらない。 今、この感じを録音で再現するのはむつかしい。 今のアナログ録音というのは、クオリティーが高いからだ。 デジタルで録音してそれを加工するというのも手段だが、やっぱり違う。 カセット録音の時は、それは必死で録音した結果として、こもってしまったり、歪んでしまったりした。 カセットの歪みは嫌な感じはなく、気持ちよく歪む。 カセット作品群からセレクトして出来たのが、デビューアルバムの『ROCK'N'ROLL 1500』。 そのセレクトから外れたトラックを集めて、一枚アルバムを作れるかこれから編集してみる。 それは果たしてむなしい作業なのかもしれないけど、今やってみたいとすごく思うからやろう。 わからないが、何かを僕は探している。 それが、自分の過去の音源にあるとは思ってもみなかったし、その探し当てる予感は外れるかもしれないが、これはやるしかないのだ。 2_15_水 新曲「ふたりの場所」を新しく作ったsongページにアップ。 テイクは先日のシアターpooのライブから。 聞いてみて下さい。 2_14_火 雑誌『ギター・マガジン』は毎月13日発売で、必ず発売日に立ち読みするのは、山本精一さんのコラム連載があるからだ。 僕が大阪にいた1994年の頃からの連載なので、かなり長い。 この二回は休載で、今月号を見るとどうも連載は無くなったみたいだった。 残念だが、山本さんお疲れさまでした、いつも楽しく読ませてもらってました、と伝えたい。 ___ 最近、過去音源の売り上げ確認をお願いしている。 こちらから申し出ないと何も動いてくれないレーベルというものが、僕に関わってきたもので二つあった。 売り上げ枚数の報告やお金の対処に対して、どうして怠慢でいられるのだろう。 お客さんが買ってくれたお金が途中で滞っている事は、お客さんに対してもとても失礼な事だ。 その事をちゃんとわかってくれているひとは少ない。 何年も前に出したアルバムが、月に一枚でも売れていたら僕はうれしい。 ああ、誰かが買って聞いてくれたんだと思うと、身が引き締まる。 インディー・レーベルはいわゆる商業音楽とは違って、派手に売れなくてもミュージシャンが丁寧に音楽を作り、レーベルが宣伝費が無くても地道に売ってゆくという事を誇りに出来ると思うのだが、案外ただの流れ作業になっているのかもしれない。 特に今回売り上げ報告が滞っているアルバム二枚は、自分のキャリアの中でもかなり苦しい状況の中で作ったアルバムなので、悔しい思いが鎮まらない。 こんないい加減な状況の中で仕事をしてきたつもりはなかった。 僕はレーベルが開示する報告の数字を信じるしかない。 ただ、その数字を信じるにはお互いに信頼と仕事への尊重が無ければむつかしい。 その不安は、音楽で食べている関係者には伝わっているのだろうか。 2_12_日 深夜、ラジオを聞いている。 今聞いているラジオは、近所の夜遅くまでやってる中古レコード屋で買った。この店はレコードの他、古本や雑貨が雑然としながら適当に置かれて売られている。 AMFMが聞けるこのナショナルのポケットラジオは800円で手に入れた。この間のライブでも使ってみた。 ラジオで聞く音楽はとてもいい。特にAMラジオの質感が好き。 劣化でも圧縮でもなく、独特の変換。 音は少しくぐもり、でも艶が出て、耳のそばで音が聞こえる。 ポッドキャストという新たなメディアも登場して、ラジオというものはどんどん古くなっていく物かもしれないが、同じ放送を誰かと共有しているライブ感は、ふっと心強くなったりする。 深夜は異国の音楽を聞くのがいい。 色々なことを想像出来る。 時折、携帯がメールを受信する時、ラジオの電波が震える。 それも、安心する。 2_11_土 2daysライブのゲストが決定。 3月31(金)が久下昌三さん、4月1日(土)が柳家小春さん。 久下昌三さんは、ドラマー久下惠生の実弟でもあり、電子楽器屋や色々なものを駆使して面白い音を作る。マジキックから音源リリース、久下惠生『KUGGED』(bumblebee records)にもリミックスで参加。今年に入ってソロ音源を聞いてぶっ飛んだ。70年生まれなので、僕と同い年。 柳家小春さんは音曲師。三味線で小唄をうたう。先日杉作J太郎監督の映画『怪奇!幽霊スナック殴り込み!』で、唄が全編に使われ、上映後のショウでライブを見た。不思議な衝撃を受けた。声と三味線、その場の空気にほのかに酔った。着物を着て三味線でうたう女性と共演というのも、春ぽくてよいなと思った。サイトは http://members.at.infoseek.co.jp/co_ha_ru/ 両氏共はじめての共演なので、楽しみ。 他、飛び入りもあるかもしれない。 ライブなので大枠はラフに決めて、その中で一番いい空間を作れたらいいなと思う。 4月7日(金)大阪ハードレインのライブにも久下昌三がさんゲスト。 ハードレインは去年の夏以来。やはりあの兎我野町のラブホテルと風俗街の街中でライブというのが、何かをぐっとそそる。 ___ 昨日は大阪から旧友が上京。新宿三丁目の居酒屋で何人かで飲む。僕は年に一度あるかないかぐらい飲んでしまい、少し気持ち悪くなってしまった。もう今年は酒は控えよう。 午後起きて銭湯へ行き、落ち着いた。最近銭湯の湯船で考える時間が一番頭がクリアになる。銭湯が近くてよかった。 二日酔いの頭に川本真琴の声が効く。 2_8_水 3日、4日の2daysライブ、無事終了。 聞きにきてくれた人達へ。 どうもありがとう。 _ ライブが終わって、しばらく放心状態だった。 体調を崩したり、色々反省やら考え事でぼんやりとしてしまったが、また2daysライブが決定。 次は、3月31日(金)と4月1日(土)、新宿シアターpoo。 そして大阪のソロライブが4月7日(金)ハードレインも決まった。 今回の2days、二日目は小林賢輔くんがゲスト。オープニングでキーボードの弾き語りをやってもらった。 次の2days、大阪のソロもゲストを呼ぶ予定。近日詳細発表します。 _ 今日は終電で帰宅。学芸大学の改札を出た辺りで、白髪の60歳くらいの女性がマフラーを手に持っていた。 待ち人が来たみたいで、ニコニコして手を振ったので、気になって誰と帰るのかなあと混雑した人波の中を探す。 中学生か高校生か、多分ヴァイオリンのケースを肩に掛けた女の子が、女性の前に立った。 娘であろう女の子を彼女はあたたかい笑顔で迎えて、マフラーを首にしっかりと掛けていた。女の子は少し恥ずかしそうな顔をしていた。 切ないようなあたたかいような、苦しい思いになったまま、僕は家に帰った。 下記に2daysライブのセットリストを。 二日間で95人、聞きにきてくれた。 うれしかった。 次はもっといいライブにしたい。 _ 2月3日 1)やっぱりオレはアホだった 2)うなぎデート 3)サマー・ソフト 4)チョコパ 5)LIFE 6)恋ケ窪 7)愛と歩いて、町を行く 8)うどんが食べたいな 9)RIVER 10)家族旅行 11)私の運命線(小島麻由美) 12)卒業写真(荒井由実) 13)東京の恋人 14)ガールフレンド 15)メロンパン 16)グッバイ・メロディー 17)あの汚くなった靴をあの子はひとりで買ったのだろうか 18)この夜 19)新宿 20)ふたりの場所 21)ドラッグ・ソング 22)このみ先生 〜アンコール〜 恋愛 city lights 2001 五体満足 東京ファッカーズ 東京で何してんねん このみ先生 2月4日 1)東京の恋人 2)レモンの恋 3)八月十四日 4)最近、眠る 5)朝から晩まで 6)大人になれば 7)UFOキャッチャー 8)砂嵐 9)家族の肖像 10)34歳 11)35の夜 12)RIVER 13)うどん、食べるか 14)五体満足 15)東京ファッカーズ 16)日本に生まれてよかった 17)グッバイ・メロディー 18)泡踊り 19)ベンチ 20)ふたりの場所 21)ドラッグ・ソング 22)このみ先生 〜アンコール〜 夜のラヴ 夏に向かって(少し) FOREVER LOVE この街ではじめて友達が出来た 2_2_木 朝、母から電話。千葉の叔父が死去との報せ。西船橋での通夜が明日で、葬儀は明後日。葬儀は出れそうだ。 去年、師走に祖父が亡くなった時も、通夜が名古屋のライブ、葬儀が大阪のライブと重なった。無事にライブはやれた。 準備から本番までスムーズに行くのに越した事はないが、こういう不慮の事でバタバタする時のライブは意外に落ち着いてやれるのはなぜだろう。 午後、目黒でスタジオ。夕方、新宿で備品など買い物。夜、渋谷でミーティング。 明日は誕生日でもある。誕生日にライブをやるのははじめてかもしれない。 祖父も叔父もガン。僕もガンになるのだろうか。 とにかく僕は歌うだけだ。 新宿で会おう。 2_1_水 2月。雨。バスで目黒のスタジオへ。仕上げたばかりの新曲を練習。『東京の恋人』が出来たのが9月で、それから次がようやく見えて来た。 曲は録音してネットですぐに発表することも出来るし、それも面白いかと思うが、今回は2daysライブでお客さんの前で歌おう。 ライブの準備は、練習、セットリスト、機材、スタッフ連絡、物販など...色々細かくやらないといけないが、それが楽しいから自主的なライブを続けてこれたし、お客さんが足を運んでお金を払ってくれるから成立してこれた。 暮れの10周年記念的なライブの後の2daysライブ、唐突に決めたが、決めてから長かったようにも思う。 明日もスタジオで歌いこもう。 |